はじめてのゴルフ観戦ガイド! マナーや服装など基本を解説
ゴルフのプロツアー大会を現地で生観戦してみたいけれど、マナーや服装などの点で心配している方もいるかもしません。確かにゴルフ競技やゴルフ場に特有のマナーや準備がいくつかあるのも事実です。この記事では、ゴルフ観戦マナーやおすすめの服装、便利な観戦グッズから、大会チケットの入手方法や会場へのアクセス方法、さらにはゴルフ観戦をより楽しむためのとっておきのコツまで、ゴルフ観戦の基本をわかりやすく紹介します。
配信日時:2024年2月1日 07時37分
- 1.ゴルフ観戦で迷惑をかけないための7つのマナー
- 【1】プレー中は動かない
- 【2】ボールに触らない
- 【3】ロープ内に立ち入らない
- 【4】カメラやスマホで撮影しない
- 【5】所定の場所以外で喫煙しない
- 【6】所定の場所以外で食事しない
- 【7】プレー中は選手にサインや握手を求めない
- 2.ゴルフ観戦におすすめの服装
- 3.ゴルフ観戦におすすめの便利グッズ7選
- 4.ゴルフ観戦までに準備・確認すべきこと
- チケットを入手する
- 会場へのアクセス方法を確認する
- 5.ゴルフ観戦をより楽しむための6つのコツ
- 【1】会場に行ったらまずペアリングとコースガイドを確保する
- 【2】練習場を見学する
- 【3】選手を追いかけて一緒にコースを回る
- 【4】特定のポイントでじっくり観戦する
- 【5】良いプレーには気持ちよく声援を送る
- 【6】事故や怪我のないように注意する
- 6.まとめ
1.ゴルフ観戦で迷惑をかけないための7つのマナー
はじめてゴルフ観戦する方が、選手や他のギャラリー(観客)に迷惑をかけないために押さえておきたい基本マナーを紹介します。これさえ覚えておけば、周りの目を気にせず、観戦を楽しめます。
【1】プレー中は動かない
【2】ボールに触らない
【3】ロープ内に立ち入らない
【4】カメラやスマホで撮影しない
【5】所定の場所以外で喫煙しない
【6】所定の場所以外で食事しない
【7】プレー中は選手にサインや握手を求めない
【1】プレー中は動かない
選手がアドレスに入ってから打ち終わるまでは、声や物音を出さず静かに立ち止まって観戦しましょう。選手の集中力を乱すので、プレー中ギャラリーは動いてはいけません。選手のプレーの邪魔をしないよう心がけるのがゴルフ観戦での一番大切なマナーとなります。
近くのスタッフが手を上げたり、キャディが「プレー入ります!」などと呼びかけたりした場合は、選手がショットする合図なので、その際は迅速に静止するようにしてください。
また、携帯電話は電源を切るか、マナーモードに設定しましょう。携帯電話の通話はもちろん、着信音なども選手のプレーの妨げとなります。
そのほか選手たちが意外と気になるのがビニール袋のガサガサ音のようです。離れているつもりでも、選手の耳に届きやすいため、プレー中の選手が近くに接近してきた際は注意が必要です。缶や袋を開封する音も選手に届きやすいのでプレーの最中は開封を控えましょう。
【2】ボールに触らない
競技に関係ないと思われるボールがゴルフ場内に落ちていても、ギャラリーは決して触ってはいけません。仮に競技中のボールが持ち去られた場合、ロストボール扱いとなり、選手は1罰打のうえ、打ち直すことになる可能性があります。ルールトラブルの大きな原因となりますので、ボールには触らないようにしましょう。
【3】ロープ内に立ち入らない
ゴルフ場内に観戦用ロープが張られている理由は、ギャラリーを打球事故から防ぎ、安全を確保するためです。ロープ内(インサイドロープ)には決して立ち入らないようにしましょう。コースを横断する場合は「クロスウェイ」と呼ばれる指定ルートを通ってください。
なお、コースロープ内で見学しているギャラリーを見かけることがあるかもしれませんが、それは「インサイドロープツアー」と呼ばれるイベントで、抽選に当たった人が案内係の指示に従って見学しています。ギャラリーはロープの外から観戦するのが原則なので注意しましょう。
【4】カメラやスマホで撮影しない
撮影時のシャッター音で選手のプレーに影響が出ないようにするため、また選手の肖像権を守るため、観戦時の写真・動画の撮影は、原則禁止となっています。
ただし、国内男子ツアーでは規制が緩和されつつあり、練習グリーンと練習場での撮影は可能になっている大会もあります。一方で、国内女子ツアーでは会場内での写真・動画の撮影は全面禁止のままです。
撮影の可否や範囲については大会ごとに決められており、入場ゲートで配布されるペアリング(選手の組み合わせ表)などに記載されています。必ずその指示に従うようにしてください。
【5】所定の場所以外で喫煙しない
タバコを吸いたい人は、喫煙可能エリアを利用しましょう。近年増えてきた電子タバコも、扱いは紙タバコと同様になります。
【6】所定の場所以外で食事しない
大会によって異なりますが、コース内での食事が禁止されている場合もあります。その際はゴルフ場の敷地内に設けられている指定の飲食スペース(ギャラリープラザ)を利用しましょう。
一方で、飲み物についてはこまめな水分補給が推奨されています。特に夏場は、熱中症予防のために水筒やペットボトルを持ち歩きましょう。
【7】プレー中は選手にサインや握手を求めない
プレー中は選手にむやみに話しかけたり、サインや握手を求めたりしないようにしましょう。
コースの移動間で選手に声をかけるギャラリーも見受けられますが、タイミング次第では選手の集中力を下げる原因にもなりかねません。ホールアウトするまでは静かに見守りましょう。
ホールアウト後であれば、サインや握手の求めに応じてくれる場合もあります。ギャラリー動線の邪魔にならない場所で、タイミングを見計らって声を掛けてみてください。
2.ゴルフ観戦におすすめの服装
ギャラリー(観客)としてゴルフ観戦するのに、襟付き必須などのドレスコードが設けられていることはほとんどありません。そのため基本的には何を着ていっても問題ありませんが、自然の中に作られたコースを移動する点を考慮すると、動きやすい服を着ていくのがおすすめです。
BBQやハイキングなどアウトドアに行く時の服装をイメージして準備すれば間違いありません。
【Q】ジーパンやTシャツも大丈夫?
【A】ジーパンにTシャツでも大丈夫です。自然豊かなゴルフ場内をたくさん移動し、時には地面にしゃがんだりする可能性も考慮して、”ドレッシーな服装”は、むしろ避けた方が無難です。
【Q】スニーカーで大丈夫?
【A】スニーカーでも大丈夫です。選手は原則フェアウェイを歩いて移動しますが、ギャラリーは勾配の多いゴルフコースの外側を歩くことになるので、靴は歩きやすい物を選びましょう。スニーカーなど歩くのに適した運動靴がおすすめです。
一方で、ヒールの高いパンプスなどは動きにくいだけでなく、芝を傷める可能性があるので避けた方が無難です。サンダルなども滑りやすいのでなるべく避けましょう。
ちなみに普段ゴルフのときに履いているゴルフシューズはグリップがよく効くので安心して移動することができます。雨の日などは特に威力を発揮します。
【Q】帽子なしで大丈夫?
【A】帽子の着用は義務ではありませんが、安全性を考慮して積極的に着用しましょう。熱中症対策としてだけでなく、ボールが飛んできた際には頭を守るためにも使えます。打球が頭に当たると非常に危険で、過去には死亡事故も報告されています。
3.ゴルフ観戦におすすめの便利グッズ7選
ゴルフは広大な自然の中を移動しながら楽しむスポーツです。そのためゴルフ大会の観戦グッズも、服装の時と同じくアウトドアに行く時の準備をイメージすれば間違いありません。
ここではゴルフ大会に持っていくと便利な観戦グッズを7つに絞って紹介します。
バッグ | リュックや斜め掛けのバッグのような両手が空くスタイルがおすすめです。地面に置いても気にならないバッグを選びましょう。 |
日焼け止めクリームや日傘 | ゴルフ場は日差しを避ける場所が限られているので、日焼け止めクリームを持参しましょう。日傘も有効ですが、場所によっては他のギャラリーの観戦の邪魔になるため、気を付けて使用してください。 |
虫除けスプレーや虫除けグッズ | ゴルフ場には、蚊やアブなどをはじめ多くの虫が生息しています。虫除けスプレーや虫よけグッズを持参しましょう。 |
雨具 | 雨の日のゴルフ観戦は、必ずカッパや傘を持参しましょう。特に選手を追いかけて観戦する場合は、コースを移動中、濡れたラフでズボンや足元がびしょびしょになるので、カッパを着用していくようにしてください。 |
水筒 | 熱中症にならないよう、観戦中はこまめな水分補給を心がけましょう。ドリンクを冷たいまま、温かいまま持ち歩きたいという方には、水筒を持参するのがおすすめです。 |
折りたたみ椅子やレジャーシート | 芝生や土が多いゴルフ場でも、折り畳み椅子やレジャーシートを持って行けば汚れを気にせず快適に座って観戦ができます。好きな場所で長時間座って観戦したい人は、多少重くても折りたたみ椅子を持っていくのがおすすめです。 |
双眼鏡(オペラグラス)や軽量脚立 | ボール位置によっては選手と距離が遠い場合があります。また人気選手がいる組では2列目3列目になってしまうこともあります。そんな時、双眼鏡や軽量脚立があると選手の表情やショットの様子がよく見えます。軽量脚立は、折りたたみ椅子がわりにもなるのでおすすめです。 |
4.ゴルフ観戦までに準備・確認すべきこと
ゴルフ観戦は無料で入れるというわけではなく、事前に入場チケットを確保する必要があります。また、ゴルフ場に車で直接向かうと、入れないということも。ここでは、事前に準備・確認すべき2つのポイントを紹介します。
チケットを入手する
通し券や回数券(綴り券)など種類が分かれている場合が多いため、観戦したい日のチケットを入手しましょう。値段は大会や観戦日によってさまざま様々ですが、1日あたり3,000~4,000円程度が一般的です。価格や購入場所は、大会公式サイトで確認してください。入場チケットの主な購入場所は、以下の4つです。
・インターネット
・コンビニ端末
・チケット販売店
・試合会場の窓口での当日券販売
会場へのアクセス方法を確認する
大会当日の開場時間、ゴルフ場へのアクセス方法なども、まず大会公式サイトで確認してください。
大会当日はゴルフ場最寄駅や、大会指定の駐車場(「ギャラリー駐車場」)から無料のバスが利用できます。試合のために特別に用意された専用バスのことを「ギャラリーバス」と呼びます。
ゴルフ場の駐車場は選手と大会関係者が使用するため、ギャラリーの車は駐車できないので気をつけてください。
5.ゴルフ観戦をより楽しむための6つのコツ
当日会場に着いたらまずやるべき事から、具体的な観戦方法まで、当日のゴルフ観戦をより楽しむコツを紹介します。
【1】会場に行ったらまずペアリングとコースガイドを確保する
入場ゲートで当日に配布されるペアリング(選手の組み合わせ表)を見て、お目当ての選手のスタート時刻・スタートホールを確認しておきましょう。コースガイドを見て、あらかじめ観戦ルートを決めておくと、効率よく選手のプレーを見ることができます。
【2】練習場を見学する
選手はスタート前やプレー終了後に、練習場でスイングチェックや調整をしています。特にスタート前は全選手が必ず一定時間練習をするので、朝の練習場はお目当ての選手をゆっくり間近で見るチャンスです。スタートの1時間~2時間前ほどが狙い目です。
【3】選手を追いかけて一緒にコースを回る
お目当ての選手を追いかけて、スタートホールから一緒にコースを回ることもできます。間近でプロの技術を楽しむことができるだけでなく、キャディや同伴競技者との会話なども聞こえてきます。テレビでは見られない選手のプレーや素顔に触れることができるでしょう。
【4】特定のポイントでじっくり観戦する
たくさんの選手を一度に見たい方は、ティイングエリアやグリーンサイドで全選手のプレーを見ることをおすすめします。ティイングエリアでは豪快なスイングとティショットの飛球方向に注目し、グリーンサイドではアプローチやパッティングの技術を堪能しましょう。
【5】良いプレーには気持ちよく声援を送る
「ナイスショット!」などの声援は選手のモチベーションアップにつながります。ギャラリーが心のこもった応援をすることで会場に一体感が生まれ、選手も時に手を上げて応えてくれます。良いプレーには積極的に声を出して、大会を盛り上げましょう。
【6】事故や怪我のないように注意する
観戦中、飛んできたボールに当たって怪我をする可能性があります。ボールがギャラリーに当たりそうな場合は「ファー!」という大きな声がかかるので、身をかがめて頭を守るなど打球事故に遭わないよう十分に注意してください。
足場の悪い場所や朝露で湿った芝の上での転倒事故も起こりえます。観戦を楽しむためにも、怪我をしないよう気をつけましょう。
6.まとめ
はじめての現地でのゴルフ観戦には、たくさんの不安があることと思いますが、観戦で最も大切なマナーである「選手のプレーを邪魔しないように配慮すること」を守れば、十分に楽しめます。そして服装は基本的に自由なのでアウトドアで過ごしやすいものを選べば大丈夫です。この記事で紹介した、おすすめの便利グッズや観戦をより楽しむためのコツなども参考に、ゴルフ観戦を満喫してください。
ALBA.Netでは各種ツアーの最新情報をお届けしています。興味ある大会があれば観戦に行ってみてはいかがでしょうか。