靴底が「宙に浮いても大丈夫?」フットジョイ『PRO/SLX』をツアープロたちが好む理由
ゴルフシューズのPGAツアー使用率No.1のFJが、タコの吸盤のようなソールを新開発!真ん中部分は宙に浮いても大丈夫!?愛用男子プロたちに実際の着用感を聞いてみよう。
配信日時:2024年2月27日 08時21分
スパイクレスの常識を覆す新しいソール!
靴底のミッドソールにエアが入ったモノや厚底など、ユニークな“スニーカー”なら分かる。が、クッション性だけでなく、グリップ力が最も問われるゴルフシューズにおいて、「ソールの真ん中が宙に浮いたもの」など見たことも聞いたこともない。
名の知らぬメーカーが奇をてらったなら百歩譲って分かるが、それが「78年連続PGAツアー使用率No.1」のフットジョイ(以下、FJ)から発売されたとなると、さらなる衝撃だ。しかも、2016年からプロツアーでスパイクレスを流行らせた立役者でもある『PRO/SL』の進化版と聞くからまた驚く。
そんな新しい『PRO/SLX』は、「かつてない新構造【3D X-Wing】を搭載した」とか。長年続く『PRO/SL』にXが付くことから、その革新性と自信の程が伺い知れるが、この立体構造で宙に浮くソールについて同社は「Xがサスペンションのように機能する4つの翼のような形状」だと言う。
“X”が四方八方にエネルギー伝達
「ソールの真ん中が宙に浮いて本当に大丈夫?」と誰もが思うが、よりグリップ力を発揮するとか。実際、今平周吾は「スパイクよりグリップ力があるように感じました。足と靴とのホールド感、スイング中も靴の中で足が動かないところ、どんなライからでも滑らないところ、1ラウンドしても疲れないのが魅力」と話す。その理由を同社がこう明かす。
「グリップを発揮する要素はソールの外周『レーストラックアウトソール』にあります。荷重すると【3D X-Wing】がたわんで『レーストラックアウトソール』にエネルギーが再分配され、コース上のあらゆる地面で強力なグリップを発揮します」(同社)
少し宙に浮いた状態でこそ、カーボン製の“X”部分がサスペンションとして機能し、吸盤のように「エネルギーを四方八方に伝導し、地面に吸い付くような安定性とグリップ力を発揮します」。そして、グリップ力だけでなく安定性にもそれが生かされるという。
現代の回転系・高速スイングでも“横ブレ”に強い
その革新性は単なるグリップ力にあらず、スイング中の“横方向”の動きに強いこと。同社は「現代のゴルファーはスイングスピードが向上しており、我々はスイング中の横方向の動きを適切に制御するグリップ力を追求しました」と話し、解決したのはやはり外周を取り囲むアウトソールだ。
カカトとツマ先部分は、『ヒールスタビライザー』と呼ぶ構造の突起になっているが、中足部は波型の細長いカベのようなモノが無数に連なる『サイドウォールラップ』と呼ぶ突起が付いている。このTPU製の2つの突起が、スイング中の横方向の動きをコントロールしてくれるとか。
この点に関して、中西直人は「PRO/SLに比べて横のブレが全くなくなりました。フィット感も全然違います。シュータンが薄くなってよりフィットしてホールドされている感じ」と言い、幡地隆寛も「スイング中の横の動きに食いついてくれて、しっかり踏ん張れました」と話す。
多くのプロたちも我々同様、最初に『PRO/SLX』を見た時は「ソールが滑るか心配だった」そうだが、阿久津未来也は「前作のPRO/SLよりグリップ力が高い」、貞方章男も「PRO/SLと比べてショット時に靴の中で足が動きにくいので、足が粘れてしっかり踏ん張れた」と、新しいソールの方が滑らないと言う。
足首周りをホールドするトランポリン!?
また、その高いフィット感から「安定感がある」「軽い」「疲れない」と、開幕前から『PRO/SLX』を気に入る女子プロたち。男子プロの前田光史朗も「足首のフィット感があり、歩く時にクッション性と反発があって足も上がりやすく、地面をしっかり蹴ってくれる」と話し、竹安俊也も「テーピングのように守られた感じでとてもホールド感がある」と、自身初のスパイクレスのグリップ力に驚いたそう。
細野勇策も足首周りのホールド感を評価し、勝俣陵はカカト周りがズレないことを気に入っているが、ユニークなのは「シュータンの薄さでフィット感が増す」と言う中西直人と谷原秀人。どれだけグリップ力に優れたソール構造を持っていても、足型に合わずフィット感が得られないと、宝の持ち腐れ。同社はこの分野も突き詰めている。
「快適性においては、【3D成型アンクルカラー】という構造を足首周りに沿って配置したため、快適な足入れと足首周りをサポートします。さらにアッパー素材は通気性の良いパフォーマンスメッシュライニング仕様で、インソールにも高弾力で衝撃吸収力の高い“X25TM”を使う【OrthoLite®インソール】を採用しました」(同社)
従来の常識「スパイクレス≒軽く快適だがグリップが足りない」に新構造で革命を起こす『PRO/SLX』。宙に浮いたX字の特徴的なソールは「グリップ力のあるトランポリン」と考えていいかもしれない。歩行時には突き上げ感なく荷重を押し返して足を軽やかに運び、スイング時には刻々変わる荷重を最適箇所にリニアに伝達し、強力にグリップする。
1週間に練習ラウンド含めて18ホールを5ラウンド以上するツアープロにとって、この『PRO/SLX』こそ、待ち望んでいたものに違いない。疲れを緩和できれば、それだけ集中力も増す。2024年は、遂に「スパイクレスがスパイクを越えた」年として、永久に記憶される可能性大だ。
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