クラウンという価値観は時代とともに変化
今話題の麻布台ヒルズで行われた発表会には、新たに発表されたエステートに加えて、クロスオーバー、スポーツ、セダンも展示され、クラウン4兄弟が揃い踏み。白いサルーンという今までのクラウンの既成概念を打ち破る、華やかなラインナップが印象的だ。
エステートのコンセプトは「品格を保ちつつ、カジュアルな雰囲気」というもの。新型クラウンは「全席特等席」を掲げていて、ワゴンモデルのエステートではラゲッジまでその考え方を広げているとのこと。まさにゴルファー向けのキャラクターと言っていいだろう。フロントまわりはフラットなグリルにすることでもカジュアルさを表現しているという。
今までのストレスなく、そして気持ちよく移動できるというサルーン的な伝統をうまく守りつつ、新しい時代のクラウンとはどういうものかをうまく表現しているのはさすが。エステートは特にゴルファー向けながら、ほかの3台も同様ではある。4車種の中からどれを選ぶか、大いに迷うところだ。それがまた楽しみの一つでもあるだろう。
文/近藤暁史【MUSHROOM】