米ツアーに参戦中の小平智が、自身のインスタグラムでアプローチレッスン動画を公開した。本人が「究極変態アプローチ」と名付けるその技は？

状況はピンまで20～30ヤードで、ピン位置はグリーンエッジから4～5ヤードか。グリーン手前にはマウンドがある。「ピンが手前で、ピンから下っている状況。ロブショットもクッションを使うのも難しい状況。こういうときは、転がしましょう。究極変態アプローチです」と、レッスンは始まる。
 
さて、その打ち方は？
 
「ボールを真ん中から、15個右に置きましょう。15個から20個」と、小平。スタンスの中央からボール20個ぶんも右に置いたら、かなり右に置くことになるがちゃんと当たるのだろうか？
 
「クラブは目一杯握りましょう。その後にクラブをボールに打ちつけます。とにかく打ちつけましょう」
 
確かにボールをそんなに右に置いてクラブを短く握っていたら、ヘッドがボールに届かない。かなり右にボールを置いているから、ロフトは立った状態。このセットアップでは低い球しか出ない。後は上げて下ろすだけ。ボールを上から叩いて終わりのスイングだ。
 
小平が実際に打ったボールは、ほんの数ヤードだけキャリーして、勢いよくピンに向かって転がっていった。「入れ、入れ！　メチャクチャうまい」と思わず小平が言ってしまったほど、ボールはピンめがけて転がりOKの距離に寄った。
 
「試合では絶対やらないでください」とコメントで前置きしていたが、当たり所によってはどこへ転がるのか分からないということか？　簡単なのか難しいのか、ぜひ試してみましょう。
 
2018年「RBCヘリテージ」で米PGAツアー初優勝を飾った小平。今季は「AT＆Tペブルビーチプロアマ」29位が最高順位。これからの活躍はもちろん、今回と同様に楽しませてくれるレッスン動画を期待したい。