定期的にゴルフシューズ本体を買い替えるゴルファーは多いが、インソールを替える習慣はまだまだ少ない。スイング理論に精通するプロゴルファー海老原秀聡は、インソールこそ、さまざまなパフォーマンスに直結する重要なゴルフギアだと語る。

「ゴルフシューズのインソールを交換することは、例えるならドライバーをリシャフトするのと同じです。純正のインソールよりも高性能な素材を使い、より足にフィットする設計がされていますので、交換するとまるで別のシューズを履いたかのような驚きがあります。今回はメーカー各社の10モデルをテストしましたが、どれもハイレベルで、評価S以上が続出しました。素材の硬さや履き心地はモデルごとに違いますが、スイングのしやすさや歩きやすさを向上させる性能は確実に備わっています。長距離を歩いても疲れにくくなることはもちろん、スイングそのものを変えてくれる可能性もありますよ」

では、実際にどんな『ゴルフ用インソール』がいいかをチェック。同じシューズにインソールだけを替えて検証したので、この結果を購入の参考にしてほしい。

比較は、振りやすさ、歩きやすさ、フィット感、コストパフォーマンス、サイズ調整の5項目から実施。結果はS＋、S、A＋、Aの4段階で評価し、ベストバイを決めた。

S＋評価でベストバイに選ばれたのは？

■ウイニングワン『バネインソール ゴルフ』
母指球からカカトにかけてアーチがあり、足裏全体が支えられるので、非常に安定感がある。スイング中も、パワーがヨコに逃げず、軸を保ったまま回転しやすい。履き心地にクセがなく、初めてインソールを交換する人にもおすすめ。

同じくS＋評価だった4種は？

■セブゴルフ『セブゴルフインソール』
足の内側に強いフィット感があり、母指球からカカトにかけて押されるような感覚で支えられる。特に土踏まずには強いアーチが付けられていて、強力にサポートしてくれる。軽快に歩けて足が疲れにくく、スイング時も強く踏み込みながらスエーすることなく振り切れる。

■BMZ『アシトレゴルフブースター』
ツマ先からカカトまで、足裏全体にくっつくようにフィットするインソール。常に足裏がサポートされて、歩行時もスイング時も土台がしっかり安定する。部分ごとに素材の硬度を変えていて、ゴルフに適した性能に調整されている。

■ウイニングワン『バネインソール アスリートグリップ』
足裏と接する部分に滑りにくい素材が使われていて、ズレる感じが全くないので、スイングの安定感が段違いに上がる。また、クセのない履き心地で足裏全体が支えられるので、バランス良く立てるようになる。疲労軽減効果も高い。

■BMZ『アシトレゴルフカーボン』
運動時にシューズは少なからず曲がったり、伸びたりするが、インソールにカーボンが内蔵されていることで、形状の変化がかなり小さくなる。どんな動きでも同じフィット感、同じ圧が足裏にかかるので、パフォーマンスが最大化されるうえ、姿勢も良くなる。

続くS評価は4種。

■BMZ『アシトレブースター』
部分ごとに硬さを変えているインソールで、カカトがクッションのように感じられる。少し背伸びしている感覚でツマ先側に体重がかかり、自然と姿勢が良くなる。スイング時に体の重心が安定しやすく、歩行時の衝撃を減らす効果もあるので、足が疲れにくい。

■SIDAS『ゴルフ3D』
しっかり感のある素材を使ったインソールで、足裏全体を周囲から包み込むようにフィットする。シューズと足が一体化したような動きやすさがあり、体全体のバランスが良くなる。ズレがないので、歩きやすさも抜群。

■セブゴルフ『セブ アンダーインソール』
純正インソールの下に入れる新発想の製品。履き心地をキープしたまま、グリップ力や安定感といった性能をプラスできる。また、隙間が減るぶん、足全体とシューズの一体感が強くなり、歩行もスイングもしやすくなることもポイント。

■ソルボ『ソルボライト』
人工筋肉「ソルボ」を使ったインソールで、柔らかい質感。足裏全体を包み込むようにフィットし、滑りにくさもあるので、パフォーマンスが上がる。足裏への衝撃がかなり減るので、長距離を移動しても疲れにくい。

残る1種はA＋評価となった。

■セブゴルフ『セブ ソールフィット』
小さく、厚みも0.5ミリのアイテムで、純正インソールのカカト部分の下に入れて使用する。最初は片足にだけ入れて、フィット感や踏み心地の違いを感じてみるのがおすすめ。特許技術「セブ」の効果で、不思議と足が軽く感じられる。

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