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カスハラ、セクハラ、パワハラがゴルフ場でも急増中? あなたも無意識にやっている可能性

カスハラ、セクハラ、パワハラがゴルフ場でも急増中? あなたも無意識にやっている可能性

知らない内にパワハラ、カスハラを行ってませんか? ゴルフコースは天国だからこそ、言動に注意が必要なのです! 四六時中ゴルフ漬けのロマン派ゴルフ作家が語る。

配信日時:2024年7月9日 12時15分

イラスト・山本彩芽
イラスト・山本彩芽

2024年5月。厚生労働省は顧客による迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の対策強化の提言案を元にして、従業員保護策を企業に義務付ける法改正を調整するという報道がありました。「お客様は神様です」という言葉が通用したのは、顧客が神様としての余裕と良識を持ち合わせていた文化があったからです。

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21世紀になってもうすぐ四半世紀になる現在、この国では神様のような顧客は絶滅寸前で、プライドだけが高くサービスは何でも無料だと勘違いをしている心が貧しい顧客ばかりが増えているようで、カスハラはエスカレートしながら増えてます。
 
酷いカスハラが原因で、うつ病になってしまったり、トラウマで接客ができなくなったりする例が増える現場の悲鳴が法改正の調整を促したのです。「ゴルフコースというのは、令和だと思えないほどに、ハラスメント対策ができていないね」と、ある企業のハラスメント対策を指導する人が問題提起をしていました。
 
ちゃんとハラスメント対策のレクチャーを実施し、徹底しているゴルフコースもありますが、僕の知る限り、あまり多いとはいえません。ゴルフが好きになり、期待を胸にゴルフコースに転職して、ハラスメントに絶望してすぐに辞めてしまった若者は一人二人ではありません。
 
カスハラ以外にもキャディやスタッフに痴漢行為をするセクハラは書くまでもなく問答無用でやるべきではありません。また、仕事場のパワーバランスをコースに持ち込んで傍若無人に振る舞うパワハラも慎みたいものです。
 
怖いのは、過剰な要求をするようなハラスメントを無意識にしてしまう場合があることです。「フロントの従業員が暗くて、朝から気が滅入る。別のスタッフにしてくれ」「クラブを雑に扱って傷を付けられたので弁償しろ」「ランチメニューが少なくて食べたいものがないから、コンビニで弁当を買ってこい」「前の組が遅くて、予定よりホールアウトが遅くなったので割引しろ」「後ろの組に打ち込まれた恐怖がトラウマになったから慰謝料を払え」「カートで事故を起こしたのは事実だけど、修理代は払わない」
 
これはほんの一部の例ですが、どれもカスハラになる可能性が濃厚でしょう。客だから何でもOKではないという当たり前を意識することです。仮にトラブルに巻き込まれても、まず、一旦冷静になって、感情に流されないようにしましょう。
 
普通に話せば分かってもらえることも、感情のままに怒鳴り散らしたことで、逆にカスハラ扱いされて、こっちが悪者になってしまうこともあります。我慢できないような出来事に遭遇したら、そのコースには二度と行かないという報復ができるのがゴルフの伝統です。
 
一見、消極的で負けているような気がするかもしれませんが、同じように不満を持った人はいるはずで、そういうゴルフコースは徐々にリピーターを失って消えていくのです。
 
ゴルフは本来ハラスメントとは無縁の夢の楽園です。ハラスメントを持ち込むような人を永久追放にして、楽園を維持してきたのです。ゴルフを続けたいならハラスメントにはノータッチを貫きましょう。自分がどう思ったかは無関係で、相手がダメだと感じたらそれはアウトなのです。(文・篠原嗣典)
 
篠原嗣典/ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
 
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