クリス・カーク（米国）の8年ぶりのツアー優勝で幕を閉じた「ザ・ホンダ・クラシック」。同大会で催されたイベントでのかわいい一幕が米国男子ツアーの公式インスタグラムに投稿された。

「彼はワンちゃんゴルフ界で一番の飛ばし屋です」と紹介されたのは、ゴルフ殿堂入りのデニス・ウォルターズ氏（米国）の補助犬ガッシー君。デニス氏がボールを丁寧にセットすると、ガッシー君が口にくわえたクラブを使ってナイスショットしたのだ。

ワンちゃん界でガッシー君ほどクリーンにボールを打てる犬がいるのだろうか。その姿はまるで、飛ばし屋のローリー・マキロイ（北アイルランド）のようではないだろうか。

また、動画には、デニス氏や参加者からの質問に対してガッシー君が答える場面も見られた。「タイガーはマスターズで何度優勝した？」「12÷4は？」など、さまざまな質問が寄せられたが、ガッシー君は完璧に当てて見せた。デニス氏が「私はマスターズを何度制した？」と、尋ねると何も反応せず、会場が笑いで包まれるシーンも。

動画の最後には、「私がゴルフをすることがどれだけ好きでも、（事故で歩行困難になったため）あなたには不可能だと言われた」「ただ、一生懸命、忍耐強く頑張ることができれば、世の中に不可能なことはほんの少ししかないんだ」と、デニス氏が語る姿があった。

ツアープロを目指していたデニス氏は事故で歩行困難に。大好きだからこそ努力し、今でも特殊なカートを使ってゴルフを楽しんでいる。そして、多くの人を励ましたいと、今回のようなイベントで自分の体験を語っているのだという。普段はあまり注目されないが、こういった取り組みについて知るきっかけになれば幸いだ。