シーズン到来! ゴルフクラブの買い替え、 タイミングはいつ?
待ちに待ったゴルフシーズン到来。この時期に合わせて新製品もお目見えし、ショップもセールを展開する。買うべきか待つべきか、買い替えに対する6つの疑問にベテランフィッターが答えてくれた。
配信日時:2023年4月5日 06時10分
いよいよゴルフシーズン到来。ゴルフの予定が立つと、ゴルフクラブを買い替えようかって、けっこう悩みますよね。使い慣れたものは安心感もあるけど、新しいものも試してみたい。一体いつ買い換えたらいいの? 海外のゴルフ雑誌が調べたらドライバーは5年、アイアンは10年サイクルで買い替えているとか。日本はもっと早いような気もしますが、では一体、いつが買い替えのタイミングなの? そんな疑問を、ゴルフパートナーフィッティングスタジオ調布店の店長兼フィッターの峯明弘さんに答えていただきました!
■スライスやフックを直したい! これってクラブを買い換えて直る?
ショップでお客様と接していると「真っすぐ飛ぶドライバーをください」とよく言われます。残念ながら弾道はほぼスイングで決まるので、クラブで直すには限界があります。クラブの特性で、ある程度右に曲がるのを抑えられる、左に曲がるのを抑えられるということはあるので、それで自分のスイングを補うのは有効でしょう。ただ、将来的にはスイングをよくして直したいところです。
■今よりもっと飛ばしたい! クラブで飛ばせるようになる?
現代のクラブは、ミスに強く飛距離性能も向上しているので、飛距離が落ちてきて悩んでいる人は、自分に合うクラブやスペックにすることで飛距離アップできる可能性があります。一方、買い替えの動機として多いのが「人から飛ぶと聞いて」というもの。仲間からの口コミやプロが使っていて優勝したとか、そんな外的要因で左右される人も少なくありません。その場合は、自分に合っていないとあまり効果は期待できないでしょう。
■そもそもクラブって、古いものは劣化するの?
グリップは使っているうちに摩耗しますよね。親指部分がへこんだり、テカテカに光沢が出たりするほど使っている人もいますが、そうなったら交換時期です。その意味では劣化はします。シャフトは材質がスチールの場合は内側が錆びたりしますが、カーボンシャフトはまったく劣化しません。ヘッドもそこまで劣化することはないでしょう。使うことで傷はつきますが性能が落ちるということはほぼないと思います。
■もっと上手になりたいと思ったらクラブを買い換えるべき?
女性の場合は、スターターセットのクラブでゴルフを始めて、上達するにしたがって改めて買いそろえるケースが多いですね。一方男性はレベルアップのためというより、上達するにつれクラブへの興味が増して買い換えるパターンが多いです。体力があり、上達志向が強ければ少し上のスペックを提案したりします。もらい物のクラブで始めた場合、クラブが合っていないことが多いので、どこかのタイミングでは買い替えを検討したいところです。
■アイアンのスチールシャフトが重く感じてきた。これって加齢? 換えたほうがいい?
力が落ちてきて重く感じたり、逆に買ったクラブがなんだか軽く感じたりと、買い替えのきっかけで最も多いのが重さに対する違和感です。よくあるケースとして注意したいのは、重さを感じたので軽いシャフトにしたら調子を崩してしまい、結局少し重めのものに替えてしまうパターンです。自分が振りやすく、タイミングの取りやすい重さを選ぶのが大切で、私は多少重めでもいいかなと思っています。重さはとても大事な要素なので、重さを変えるだけで問題が解決することも少なくありません。
■アイアンを変えたらシャフトも変わった。それならウェッジのシャフトも変えたほうがいい?
フルショットするアイアンと異なり、ウェッジはコントロールするクラブなので、必ずしも同じものでそろえる必要はありません。ウェッジのほうが軽くなる逆転現象がなければ、そのまま使ってみて使用感を確かめましょう。ただAWをアイアン同様にフルショットで使うという人は、アイアンとそろえたほうがいい場合があります。
■まとめ
クラブを買い換えたくなるのは、やはり何か自分のプレーで求めるものが出てきたから。練習をすればスイングは変わるし、年をとってもスイングは変わってきます。多くの一般アマチュアを見てきた峯さんは「クラブを買い換えるとなると、どうしても飛距離に注目しがちですが、安定感や振りやすさ、弾道のブレ具合など、チェックしたい項目はたくさんあります。自分の問題をどう改善したいかで、買い替えのタイミングも変わってくるでしょう」とのこと。今の自分に何が必要かを見極めて、新しいクラブを新調してみてはいかが?クラブを変えると、次のラウンドが本当に楽しみになりますよ!