シニアの元気が日本の元気!! ファンケルクラシック開催レポート
例年以上の暑さを記録した今年の夏。8月18日(金)~20日(日)には、静岡県・裾野カンツリー倶楽部では“ファンケルクラシック”が開催され、往年の名選手たちによる熱い戦いが繰り広げられた。 「シニアの力で日本を元気にしたい」という想いは22回目の開催となった今年の大会でも会場に来場したギャラリー、TV観戦した人へしっかり伝わったようだ。 この大会の模様を改めてレポートする。
配信日時:2023年9月28日 03時00分
大会初日は、次男の和秋さんがキャディを務めた細川和彦が7バーディ・ボギーなしのロケットスタートで単独首位発進。3打差の4アンダー2位タイには深堀圭一郎、真板潔、パク・スンピル、I・J・ジャンが続いた。
30度を超える猛暑の中でおこなわれた大会2日目も、夏男・細川和彦が前日からの首位の座を守ったが、5バーディ・ボギーフリーでラウンドした片山晋呉が2位タイに浮上した。
なお、68歳の室田淳は7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、73歳の高橋勝成も「72」で回り、2人そろってエージシュートを達成した。
最終日は、雷雲接近のため、途中1時間半ほどの中断があった中、昨年シニアデビューの50歳・宮本勝昌が8バーディ・1ボギーの「65」をマークし、鮮やかな逆転勝利し、優勝賞金1,500万円を獲得。前日までトップだった細川和彦との一進一退の攻防を繰り広げながらも、終盤2つのバーディで突き放し、地元静岡県の大会、家族が見守る中でのシニアツアー初優勝を飾った。なお、高橋勝成(73歳)は「73」のラウンドで、前日に続き今大会2度目のエージシュートを達成した。
ディフェンディングチャンピオンの鈴木亨や、永久シード権を保持する倉本昌弘、レギュラーツアーの歴代賞金王である伊澤利光、谷口徹、藤田寛之ら往年の名選手たちの技術の高さは今なお健在。随所でギャラリーを魅了し、大会を盛り上げてくれた。
今年は、大会2日目(8月19日)から、女子シニア選手によるエキシビションマッチが初開催された。表純子、久保樹乃、斉藤裕子、佐々木慶子、高橋美保子、肥後かおりの6名の女子シニアプロが参戦し、2日間に渡って繰り広げられたエキシビションマッチ。多くのギャラリーがそのプレーを見守る中、斉藤裕子が逆転で優勝し賞金100万円をゲットした!
ファンケルクラシックは家族で来ても楽しめる大会。健康チェックや肌チェックコーナーや、KIRINキッズパークも多くのギャラリーで例年以上に大盛況だった!
2000年代にレギュラーツアーの中心にいたトッププレーヤーが50歳を超え、今、シニアツアーが大いに盛り上がっている。そんな中でも1,2を争う多くのギャラリーが訪れる人気トーナメントがファンケルクラシック。往年の名選手のプレーを間近で見ることができ、家族も楽しめるイベント&ブースもあり、スローガンである「シニアの元気が日本の元気!!」を体感することができる大会。終わったばかりではあるが、早くも来年の開催が待ち遠しい!