女子高生プロ・清本美波の名前の由来と、ゴルフ熱に火が着いたきっかけ
11日に発売されたゴルフ雑誌ALBA884号では、ルーキーシーズンを迎える清本美波(誉高3年)が新春インタビューに答えている。その一部を紹介しよう。
配信日時:2024年1月17日 08時23分
合格率3%と言われるJLPGAプロテストで、昨年トップ合格を果たした高校3年生の清本美波。ゴルフを始めたのは、父・宗健さんの影響だ。とはいえ、宗健さんは最初から清本をプロゴルファーにしようと思っていたわけではない。
「父が練習に行くからついていっていただけ。そもそもサーフィン好きの父は、私にサーフィンをさせたかったみたい。“美波”という名前も、そこから付けたそうです。でも私は海が嫌いで。足に砂がつくのが嫌だったんです(笑)」
一方、ゴルフの方も小さい頃は全く興味がなかった。ところが小学1年のとき、心に火が着く。ゴルフが上手だった同じ歳の子を見て、「あの子に勝ちたい」と思うようになったというのだ。
彼女の気持ちを察知したのか、アマチュアだった宗健さんも雑誌やYouTubeでスイング理論を猛勉強。「父がそれらをかみ砕いて教えてくれたり、また、自分で動画を見て勉強することもありました。そうやって常に2人で練習しました」。
その教えが良かったのか、中学1年生の春に行われた「全国中学生大会」で優勝。高校はゴルフ部のある地元・愛知県の誉高校に進み、高校2年生の時に「日本ジュニア」10位タイ、高校3年時には「中部ジュニア」で優勝を飾った。
「今でも何が良かったのか分らないんですよ。練習も、今でこそ自分からやりますが、昔は練習嫌いで、いかにサボるかしか考えていませんでしたからね(笑)。ただ、中学から続けてきた体幹トレーニングと、高校から始めたウェイトトレーニングが良かったのかも。その頃から下半身は大事だと思っていたし、同年代の中では下半身の強さに自信があります」
今シーズンは下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となる清本。オフはタイと沖縄で合宿を行い、開幕に備える。
■清本美波
きよもと・みなみ/ 2005年生まれ、愛知県出身。23年プロテストでは、2位に5打差の通算17アンダーでトップ合格を果たした。正確なショットとパットに定評あり。特に、90 ~110ヤードのPWに自信を持つ