46歳の住宅購入計画 「ローン返済が不安なんです……」に住宅ソムリエがニヤリ “リースバック”とは?
ゴルフ資金の捻出を目論み、賃貸生活から住宅ローン活用での不動産購入へと傾き始めた編集K。だが人生最大の買い物だけに不安がぬぐえない。Kは再び専門家の門を叩く。
配信日時:2024年4月3日 08時15分
リタイア後に「夢のゴルフ三昧生活」をもくろむゴルフ雑誌編集者K。ゴルフ資金を貯めたい反面、家の購入に向けて住宅ローンに不安いっぱい。仕事が手につかないこの状況、いてもたってもいられず、住宅ソムリエの深澤朝房さんに相談してみた。
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ーーローンで家を購入したいんですが、ローンを払い続けられるかどうか。イマイチ不安なんですよね~。 ローン地獄でゴルフができない、なんてなったら最悪ですし。
かといって、70歳を過ぎると、賃貸住宅を借りることが難しくなりますよ。
ーーえ? そうなんですか?
今、テレビなどでも結構取り上げられていますが、70歳を過ぎると賃貸の住宅を借りられないケースが続出していて、社会問題になっています。
ーーえ? そうなんですか? ゴルフは年を取ってもできるスポーツだから、70過ぎてもゴルフは続けたいけど……。家がなくっちゃゴルフどころじゃない。僕もこのままではヤバイか…。
だからこそ、早いうちに購入しておくことが賢明です。支払いが先行き不安だという方には、のちのちリースバックとか、リバースモーゲージという選択肢もあるわけですし。
ーーはい? リースバック? それは何ですか?
売却した不動産に、そのまま住み続けることができるのが、リースバックです。元野球選手が出ているCMも最近よく見かけますが、普通自宅を売ったら引越ししなきゃいけないけど、その後も賃貸料を払いながら「どうぞ最後まで住んでいてください」っていうのがリースバックです。
ーーローンを払い続けるのが苦しくなったら売却して、賃貸に戻ってそのまま住み続けられるわけか……。
そうです。所有権は移りますが、生活環境は変わらない。売却先が大家さんになるわけですし、将来資金ができたら再び購入ということも考えられます。ある程度返済が進んでいる場合はまとまった金額も手にできるわけですし。
ーーえ? どういうこと?
例えばKさんが30年ローンを組んだマンションを持っているとして、残金が500万円だったとします。その物件が4000万円ぐらいで売れたら、現金の500万円を払っても3500万円残ります。それで夫婦でゴルフ旅行とかも可能です。
ーーそうか。ゴルフ資金もひねり出せそうですね。もうひとつのリバース何とかは?
リバースモーゲージはKさんが自宅を担保にして、その資産価値に応じて設定された「融資上限額」まで自治体や金融機関などから融資を受けられるサービスです。所有権は移りません。一般的にはKさんが亡くなった後に、自宅を売却して一括返済に充てる形です。
ーーどっちにしても、購入した方がいいことは分かってきました。これなら老後も安心してゴルフができそう。さすがは「不動産ソムリエ」。ありがとうございます!
【覚えておきたい用語】
リースバック:正式には「セール・アンド・リースバック」で「売る、そして再び借りる」という意味。所有する不動産などの資産を売って、同時にそれを借りる金融取引手法
リバースモーゲージ:住み続けている自宅を担保に生活費などを借り入れる仕組み。「リバース=逆の」「モーゲージ=住宅ローン」の意味。通常の住宅ローンとは逆に、借入残高が徐々に増えていくことからこの名が付いた
深澤朝房
ふかさわ・ともふさ、不動産評論家・住宅評論家・不動産コンサルタント。「日本で唯一の『不動産ソムリエ』が教える、誰も知らなかった地歴・地相・家相の真実』(ダイヤモンド社)他、著書多数。(一社)日本不動産ソムリエ協会会長
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●多少曲がってもいいから同組のライバルたちより1ヤードでも遠くに飛ばしたい。そんなアナタには関連記事【もう飛ばないなんて〜】がオススメ。ヘッドスピードの上げ方、効率のいい当て方が満載です。