米国男子ツアーが公式インスタグラムを更新。ビクトル・ホブラン（ノルウェー）が見せた「非現実的なリカバリーショット」を動画で公開した。

グリーンサイドのバンカーにつかまってしまったホブラン。ボールは縁の近くに止まり、スタンスをとるのも難しそうだ。カップはすぐ近くに切られていたが、ホブランは大きなバックスイングからドスンとヘッドをボールの手前に叩き込んだ。するとボールは小さく浮かび上がったものの、グリーン手前の傾斜に戻され、再びバンカーに。

画面上には「彼も私たちの内の1人です…彼が違うということを示すまでは」とテロップで表示されている。そう、バンカーでの失敗はアマチュアゴルファーにはよくあることだが、ここからホブランは本領を発揮。バンカーからの2打目は前下がりのライ。そこからフワリと上げたボールはグリーンぎりぎりに落ちると、そのまま一直線にカップイン。見事なリカバリーショットで最初のミスを帳消しにしてしまったのだ。

この見事なバンカーショットを見たファンは、「自分も同じことをしたよ…ホールアウトまで8打かかったけどね」「テレビで見ていたけど、最高のUP＆DOWNだった」と感心する人や、「1打目のライは酷かったね」「私たちの内の一人? 私たちの誰も、あの最初のライからは打つことさえできない」と、1打目の厳しい状況からのプレーを称賛する声も寄せられていた。

ホブランは、名門・オクラホマ州立大学のエースとして活躍。2018年には「全米アマ」に優勝し、「ベン・ホーガン賞」など数々のタイトルを受賞、世界アマチュアランキング1位に立った。19年の「マスターズ」、「全米オープン」でローアマに輝き、同年にプロ転向。これまでの米国ツアーで6勝、欧州ツアーで2勝を挙げている。
 
今季もメジャー大会「全米プロゴルフ選手権」では単独3位。ディフェンディングチャンピオンとして参戦している「メモリアル・トーナメント」では初日を終えて7位タイと好位につけている。さらなる活躍が期待される26歳の若手選手だ。