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    体重移動といっても…

    体重移動といっても…

    配信日時:2009年5月21日 06時20分

    • レッスン
     「体重移動しなければ飛ばない」とよく聞きます。確かにそうですが、ただ単純に、左に体重を乗せていこうとすると、どうしても目標方向に突っ込んでしまうと思った事はないでしょうか?

     今日は「体重移動はするけど、右足(右ひざの内側上)に軸を残していく打ち方」を紹介したいと思います。

     バックスイングからトップにかけては、右足に体重が乗っていると思います。僕の場合はトップで右足に8割、左足に2割の比重で体重移動をしています。ここから目標方向に振っていくわけなので、左足のほうに体重がスムーズに移動していくはずです。しかし、体重移動をあまり意識しすぎると上体だけが左に突っ込んでしまい、クラブの軌道が鋭角に入りすぎたり、アウトサイドインのカット軌道でスライスやバックスピンの多いボールになるというわけです。

     ダウンスイングからフィニィッシュにかけて自然に体重移動をするには、右足を蹴ることが重要で、フィニッシュで振り切ったときに右足のシューズが真っ直ぐ立つように、目標の真後ろに靴の底が見える状態にしましょう。せっかく、右足を蹴っても靴のつま先が折れ曲がり、体重が右足の指に乗ってしまっていると体重が右足のほうに2割残ってしまうのです。フィニッシュの右足は、真っ直ぐ、靴に負担がかからない程度に、ちょこんと立っているのが理想です。

     次に、ダウンスイングで上体の突っ込みを直す為に、右足の膝の上の内側に力を入れておいてスイングすることをお勧めします。これはアドレスからフォロースルーにかけて軽く力が入った状態にしておくとバランスよく体重移動できます。バックスイングからトップにかけて右ひざの内側に力を入れておけば、体が右に流れるスウェーになりにくいし、トップから振り下ろそうと思った時にさっと体重が左に乗るようになるのです。イメージとしては、右ひざの内側は常に目標方向の左へと動きたがっているのに対し、上体は右にひねられて上がっていくという感じですね。右膝内側に力をためる事ができればトップから一気にクラブを目標方向に振っていけるのです。これが、一旦、体重が右ひざの外側へかかることになると(スウェーの状態)、自分の意思で体重を左に持っていく事しか出来ないのですが、右ひざの内側にかけておけば体重移動を意識しなくても勝手に体重移動をする事が出来るというわけです。

     実際に体重移動を体感する練習としては右足の外側にボールを踏んで打つとか、スタンスをわざと広くしておいて体重の移動を体感するとか、打ち終わったあとにそのままの体重移動の勢いで右足を左足よりも前に踏み出す練習などがあります。体重は左に乗せなくてはいけないけど、上体が突っ込んではいけないというサジ加減の難しいポイントですね。

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