僕のところにレッスンに来てくれるお客さんは、飛ばしたいという願望を持ってこられます。ところが、意外なことに、20代〜30代の男性よりも50歳以上の男性が圧倒的に多いのです。その理由が、昔は230ヤードくらいは飛んでいたのに、今では200ヤードくらいしか飛ばなくなったというもの。ということで、今回は年輩の人が飛ばすために必要な事、アイデアを紹介したいと思います。

　200ヤードしか飛ばないという方のヘッドスピードを測ってみると、だいたいが38〜39m/sという感じで、40m/s行かない人が多いです。しかも、誰一人、体力的に劣っているような方はいないのです。飛距離が落ちた原因はたくさんありますが、体が硬くなったとか、クラブを思い切り振り切れなくなったというものが多いですね。体の硬さは、日々のストレッチなどで向上させることが出来ますが、思い切り振れなくなったというのは、体力的な問題というよりも、精神的なものが多いですね。

　それではどんな練習をすればよいのか？と思われていることでしょう。説明します。まずは、お風呂上りのストレッチ、柔軟体操、特に腰周り、肩周りの重点的に行いましょう。ストレッチの方法などは、特にこれをしなければいけない、というものは無いので本などを参考にすると良いでしょう。一日30分は行うと1ヵ月で効果が現れると思います。次に、イメージトレーニング的なものですが、プロゴルフの試合などを見て、憧れる選手のスイングがしたい！出来る！と思い込んでください。飛距離が落ちたという方に限って、速く振れない、飛ばないと落ち込む一方です。振れないと思ってしまうと、脳が速く振れないんだと指令を出してしまいますから、振れなくなるのです。

　僕のところでのレッスンは、まずは、方向性、スイングの形はともかく、速く振る練習をします。気持ちよく、速く振る練習をしているのです。もちろん、1球1球、ヘッドスピードとにらめっこしながら素振りから始めます。ほとんどの方は、素振りなら43〜45m/sのスピードで振る事が出来ます。たとえ、40m/sに満たなかった方でもです！素振りで速く振る事が出来ても、実際にボールを打ってもらうと40m/sくらいに戻ってしまいます。素振りとボールを打つことを交互に繰り返し、スピードを測りながら練習することで、「あ、今のは、早く振れた！」とか、「今のは、振れなかった」と自分でも分かるようになってきます。そうすれば「もっと速く振るぞ！」と次のステップにいけるわけです。

　40m/s以上出れば200ヤード以上飛ばせる可能性が出てきます。43m/sあれば230ヤードくらいはいけるでしょう。まずは、体のケアと脳のケア(考え方)を見直して飛距離アップに励んでみてください！