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    ボールのスピードをイメージするべし

    ボールのスピードをイメージするべし

    配信日時:2011年3月3日 02時22分

    • レッスン
     まず、僕が考えるゴルフは、ボールを狙ったところに運ぶゲームであるということ。ボールを打つゲームではありません。言葉のニュアンスで「運ぶ」と書いているわけですが、狙ったところに運ぶと書くだけで考え方やイメージが変わってくださると嬉しいです。

     例えば、ボールをあそこに運ぶためには「ボールのスピードがこのくらいの速さで、このくらいの角度で放物線を描いて…」というふうに考えて欲しいのです。もちろん、このくらいの強さで打てばこのくらい飛ぶと把握している人もいるでしょうからそれはそれで良いと思いますが。

    パターだと分かりやすいでしょうか?10m先のカップにピッタリ止めるには、いろんなグリーンの速さの違いも含めて、このくらいのスピードでボールが転がれば良いというスピードが必ずあるはずですよね?ましてやパッティングでは、ボールが空を飛ぶキャリーが少なくてほとんど地面を転がりますし、パターのフェース面の反発も少ないですから、転がしたいボールのスピードでパターのヘッドを動かしながらストロークしてあげれば、インパクトで当たり負けもせず、当たった直後からイメージどおりのスピードでボールが転がってくれるでしょう。

     アプローチでもそうです。10ヤードキャリーさせて5ヤード転がしたいという場合、まずはボールの飛んでいくスピードがどれくらいなのかをイメージします。アプローチやショットでは、ボールが空中を飛ぶ時間が長くなってきますから、飛び出すスピードと打ち出す角度が大事になります。打ち出し角によっては、ボールが地面に落下してからの転がり(ラン)に違いが出てくるのです。他にも、150ヤードのピンに対しても高いボールで打てば落ちてからぴたっと止まるし、戻ったりする場合もあります。低い球で打てば落ちてからたくさんコロがるので、キャリーの位置を手前にする必要があります。

     狙ったところにボールを運ぶためには、そこに到達するであろうボールのスピードをイメージできるようになる必要があることは説明しました。あとは、ボールとクラブの反発だけ頭の片隅に入れておいて下さい。当たる力が大きければ大きいほどクラブのフェースがたわみ、ボールも潰れてもとの形に戻ろうとする力などで反発して、自分のスイングスピードよりも速いボール初速になっていくのです。スイングが大きくなればなるほどボールスピード≠スイングスピードとなります。

     ターゲットに到達するであろう最適なボールのスピードをイメージして、そのボールスピードを出すためのスイングスピードをイメージして、ゴルフを考えていけばもっともっと簡単に、ハイレベルな攻め方が出来るようになると思いますよ。もっともっと細かく言えば、同じスピードでも、芯に当たった時と芯を外した時でもボール初速は変わってくるわけですから奥が深いものなのです。

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