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    パッティングは勘??

    パッティングは勘??

    配信日時:2011年4月14日 02時31分

    • レッスン
     パット数がスコアの良し悪しを決める重要な要素なのは皆さんよくご存知のはず。パー72のうちの半分の36打はパット数であるからです。これは、すべてパーオンした時の話ですが、これを30打に出来れば6打も少なく出来るのです。僕がパターのレッスンをするときは、まず、「パッティングは勘です。」と言います。これだけ聞くとなんと無責任なレッスンだと思われますが、あくまで単刀直入に言うとこうなります。しかし、ちゃんとした理論、裏付け、練習方法というものがありますからご心配なく。今日は、「まず、勘である」ことを軽くお話したいと思います。

     パターは二つのことさえ出来れば良いのですが、それは、距離感と方向性の良さになります。つまり狙ったところに狙ったスピードでボールを転がせば良いだけなのです。実際、距離感というくらいですから、このくらいのスピードならあそこに止まるだろうという勘が必要でしょう?さらに、このくらい曲がるだろうというのも傾斜やグリーンの目を見て読まなくてはいけない、僕はこれも読み=勘だと思います。

     たまに、普段の練習から実際のラウンドでも、ボールからカップまでの距離を歩測している人がいます。フラットなグリーンでそうしているなら決して悪いことではありませんし、あくまでも距離の目安にしている人なら全く問題ありません。しかし、距離感が合わないという人は、たいてい補足の結果の数字を鵜呑みにしてしまい距離にばらつきが出てきます。それは、グリーンが平らではないからなのです。グリーンは上ったり下ったり、さらにその両方だったり、うねうねしてたりするわけです。歩測では5mだったとしても、ボールが転がる面を正確に調べると上ったり下ったりしてる場合、必ず平らな面よりも距離が長くなりますよね。しかもゴルフ場によっては芝の大きさが違うのでスピードが遅くなったり速くなったりします。普段の練習で2m転がるものでも実際にコースに行ったら1mだったり3mだったりすることがほとんどでしょう。だから、普段練習する時から2m打つにはこれくらいと打つのではなくて、このくらいのボールの初速が出るにはこれくらいのストロークで打つと考えなくてはいけないでしょう。パッティングで転がるボールも少しキャリーしているわけですから、初速はどんなグリーンでもほとんど同じになります。自分がこれくらいの初速で打ちたいと思ったストロークをすることが大事なのです。

     今回はパッティングの初速の話になりました。初速というと難しく感じるかもしれませんが、ボールがあそこにいくためにはこのスピードで打ち出す必要があるというスピードが必ずあるはずですから、そのスピード感、距離感を普段の練習で養うようにしてください。このくらい打てば2m転がるという機械的に決める考え方よりも、2mボールが転がるためにはこのくらいのスピードでボールを打ち出すべきだと考えるようにしましょう。

     なかなか難しいことではありますが、普段の生活からスピードについて考えてみるととても面白いですよ!ゴミ箱に紙くずを投げ入れる動作、これはこのくらいのスピードで紙くずが飛んでいけばあのゴミ箱に入るだろうと無意識に考えているわけです。とっさの状況ならパッと考えられるでしょう? 1年をかけて「この紙くずをあそこのゴミ箱に入れるためにはこのくらいのスピードが必要だ」と研究する人はなかなかいないはず。パッと距離をイメージするのが勘です。距離感でもありスピード感でもあるのです。目的地に早く着きたいなら足を速く動かしているであろうし、あの車が自分にぶつかる前に道路を渡り終えられる、終えられないというのもスピードを計算しています。普段からこのくらいのスピードならこのくらい転がるとか、このくらい飛ぶとか、スピード感、距離感を磨くことで必ずゴルフに活きてきますよ〜!

    次回はグリーンの読みと方向性について書いてみたいと思います。

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