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    上手い人ほど転がせる

    上手い人ほど転がせる

    配信日時:2011年5月19日 02時34分

    • レッスン
     アプローチで、トップやダフリで損をしている人は、転がすことを覚えましょう。せっかくグリーン周りに2打で来たのに、そこから乗せるのに苦労している人を良く見かけますが、そんな悩みの人は自分で難しくしている人が多いです。今日は、転がすアプローチについて書いてみます。

     グリーン周りでアプローチするときは、まず転がせるか考えてみましょう。もし、バンカーや池が間にあるときは、転がすことは不可能ですが、花道とかカラーにある場合は、転がすことから考えるようにするといいでしょう。一番転がしやすいクラブといえば、パターです。全ホールで使っているし距離感もある程度出しやすいでしょう。ところが、フェアウェイやラフになってくると芝が長くなり、ボールと芝生の摩擦が大きくなるので転がりが悪くなります。転がりが悪いのにパターで強く打とうとするとスイングを大きくしないといけません。スイングを大きくすると、スイングの誤差や、距離感の誤差が出やすくなります。そんな時に選ぶのが、3W、7I、8I、9I、PW、AW、SWになります。

     3Wはあまり使う機会はないかもしれませんし、練習しておかないと距離感が難しいと思います。ツアー選手が3Wを使っているのを良く見ますが、それはグリーンが速いから、ボールの転がりのイメージがしやすいからという理由からです。ほとんどキャリー(ボールが空中を飛んで着地するまでの事)しませんし、最初から転がっていくというようなイメージでボールを転がすことが出来ます。出来れば、グリーン面にキャリーさせたほうが良いでしょう。なぜなら、ボールが着地したあとの動きに誤差が出ないからです。グリーン面以外に落ちると、微妙な傾斜や、芝の長さの違いの段差などによって思わぬ方向にはねていく場合もあります。

     みなさんにぜひ使って欲しいのが、7I、8I、9I、PW、AWになります。パターでボールを転がすように、手首をあまり使わず、スムーズにストロークするようにしましょう。この5本では、7Iで打たれたボールは、キャリーに対して転がる割合が一番大きくなります。AWであれば、ボールのキャリーと転がる割合が同じくらいになります。さて、この5本のクラブをどのように使い分けるかというと、自分の打つ位置(ボールのある位置)からカップまでの距離を測った後、グリーン面(エッジ)までがどれくらいあるかということを考えなくてはいけません。

     カップまで20ヤード、エッジまで10ヤードの場合、グリーン面にキャリーさせた上で、トータルの距離もあわせたいということで、PWやAWを使ったほうが良いでしょう。エッジまで10ヤードキャリーさせて、あと10ヤード転がってくれるということからです。もし、エッジから1ヤードのところにボールがあり、カップが20ヤードのところにあるのであれば、7Iや8Iでキャリーを最小限にしながら20ヤード転がってくれるアプローチをしていけばよいでしょう。それこそ、パターでも3Wでも、自分のイメージしやすいクラブを選択をすると良いでしょう。まずは、転がすことを覚えていくとゴルフのすべての考え方が変わってくると思います。逆に、上げなくてはいけない時に、どれくらい上げれば良いかというのもイメージしやすくなってきますよ。

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