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    アプローチの考え方の悪循環

    アプローチの考え方の悪循環

    配信日時:2011年12月8日 02時16分

    • レッスン
     アプローチが苦手な人は、スイングが悪い場合もありますが、考え方だけが悪い人というのも多く見られます。今日はグリーン周りから残り70ヤードくらいまでのアプローチについて考えてみましょう。

     ミスの原因で多く見られるのが、ダフリ、トップになると思います。スイングに緩みが見られればダフリやすいし、スイングに力み、打ち急ぎが見られればボールの上っ面を叩いたトップボールになります。形の良いスイングが出来ていても、打ち急ぎと緩みが起きる場合があります。その原因は、考え方にあるのですが、大事に行き過ぎたり、オーバーさせたくないとか寄せたいと過剰に思ったときにミスが起こるのです。ちなみに緩みは、ダウンスイングでクラブを振り下ろすスピードを自分で遅くしまうことで起こり、打ち急ぎはトップから急激に振り下ろし、スイングのリズムが急激に速くなる場合に多く起こります。

     ボールの上っ面を叩いたトップボールが出たときに、ボールはどこまでも飛んでいってしまい、狙った距離よりも遠くに飛んでいってしまいます。トップして奥の池やバンカーに入ったという経験は誰でもあるのではないでしょうか?トップボールを打ったあとに、力加減が強かったから狙った距離よりも遠くに飛んだと思っている人がいるのですが、それはおかしいですよね?たぶん、距離感はそんなに悪くなかったはずなのです。ただクラブのリーディングエッジがボールの赤道から上目に当たってしまったために、クラブのロフトどおりボールが上がらず、ライナーボールになって低く飛んでどこまでも転がっていくボールが出てしまったというわけです。ちゃんとクラブのフェースの真ん中で打っていれば距離感はピッタリだったという場合が多い事は理解すべきでしょう。また、トップボールが出て狙っているところよりも飛びすぎてしまうのを恐れてしまうのが最悪のパターンです。飛びすぎたら嫌だということで、弱めにスイングしようとすると必ずスイングのミスをするでしょう。たとえクラブフェースの良いところで打てたとしても弱めにスイングしているので目標まで届かないということが起こるのです。

     自分でこの距離を打つと決めたら打ち終わるまで信じて打つしかありません。打つ前からトップやダフリを考えてしまうとスイングが萎縮して良い結果にはなりません。トップやダフリが出たときの距離感を考えてスイングスピード調節すると、ミスの数は何通りにも増えていきます。もし、トップやダフリが出たとしても、次のショットでも良いスイングをすることだけを考えましょう。プロは難しい状況のアプローチでダフったりトップしても、次のショットで全く同じスイングをしてきます。「今のはただダフっただけ」とか、「ただトップしただけ」としか考えていないのです。次のショットでさっきより良いスイングをしようとするだけなのです。確かに、トップやダフリは打つ前に恐怖心をあおります。だから日頃の練習で、ミスの感覚は覚えずナイスショットの感覚だけ覚える癖をつけてください。ナイスショットの距離感があってのミスショットの距離感なのです。

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