先日、プリンを食べてる時に、「あ、これ、バンカーだ！」と思った瞬間がありました。バンカーショットは、フェースを開いてバンスから入れて、と言いますが、いまいちイメージがわかないと思います。バンスがどこの事かも分かっていない人も多いようです。ということで、今日は、プリンを食べながらコラムを読んでみてください。あ、カップのアイスでも良いですよ！

　たぶん、スプーンを持ってプリンを食べようとする時に、スプーンの端がプリンの表面に刺さっていくようにスプーンを立てているはずです。この動きをゴルフにたとえると、クラブを上から入れて鋭角にダウンブローに打っていく動きに似ていると思いませんか？通常のアイアンショットのような入り方になっているのです。プリンにスプーンを挿す時に、スプーンを上に向けて、底の丸い部分から押し付ける人はいないと思います。スプーンの底が丸いので、あんなに柔らかいプリンなのに、なかなか削れないと思うんです。ここが、バンカーショットみたいだと思った瞬間なんです。プリンに弾かれたスプーンの動きがバンカーのバンスが砂に弾ける動きにそっくりだったんですね。端から入れたら削れるけど、ちょっと後ろの丸みの部分から入れるとプリンに弾かれる。バンカーでも、歯から入れると砂に刺さりすぎて潜ってしまうし、SWの歯の後ろの、少し丸い部分から入れると砂を弾くことができるということです。

　イメージしていただけたでしょうか？要は、砂(プリン)に当たる面積が重要なのです。面に当たる面積が多いほど、跳ね返されてしまう。面に当たる面積が少ないほど、抵抗なく潜っていってしまうのです。バンカーを上手くなるためには、砂を打ったときの、この抵抗を覚えてもらいたいです。潜りすぎず、弾かれすぎず。目玉の時は、潜らせるから歯を入れる。柔らかい砂の時には、歯から入れると潜りすぎてしまうので、SWの底をたくさん当てることが大事なのです。

　もう一つだけ言うと、みなさん、プリンを削ったら、程よく左上に丸くえぐって削るでしょう？スプーンを左下に振り下ろしてきて、程よく、取りたい量をとったら、今度は左上に丸く持ち上げると思うのですが、どうでしょうか？これもバンカーに似ていて、打ちたい距離や、弾道の高さを、砂を取る量(プリンを一口で食べたい量)で調節しなければいけないのです。バンカーが得意な人は、砂をどれだけ飛ばせばよいか分かっています。砂を薄く少なく飛ばす場合もあれば、砂を深くたくさん飛ばす場合があることを知っているのです。

　プリンやアイスをスプーンで食べながら想像してみてください。次にバンカーに入った時に意外と上手くなっているかもしれません！