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    角運動量保存の法則というのをご存知でしょうか?

    角運動量保存の法則というのをご存知でしょうか?

    配信日時:2012年4月5日 02時38分

    • レッスン
     なんか聞こえの難しい法則ですが、フィギュアスケートの選手がゆっくりした回転から腕を縮めて高速スピンをするときに見られる法則です。簡単に言うと、両腕を伸ばしたまま回転すると早く回転することが出来ないのですが、両腕を体の回転する軸に近づけることによって回転の力を速める方向にもっていけるのです。ジャンプで回転する時も腕を体にひきつけてたくさんの回転をしていますよね。僕は、フィギュアスケートを見るたび「こう振れたら飛ぶだろうなぁ」と思って見ています。

     ゴルフもこの法則がうまく出来れば体の回転が速くなり、クラブも速く振れるに違いありません。ゴルフの場合はクラブを振らなくてはいけませんから、両腕を完全に体にくっつけることは出来ませんが、体の近くを通すことは出来るはずです。両こぶしが体から遠くを通れば通るほど、スイングの円の弧は大きくなりますが、スピードを速くして振る事が出来ません。体の近くを通せば通すほど、ヘッドスピードはアップ出来るという事を覚えておきたいところです。

     体は速く回転しても腕とクラブが体の正面を外れてしまっては、正しくボールを打つことが出来ません。体が速く回転する分、両腕も速く振る必要があるのです。体と腕のスピードが一致すれば正しくボールをとらえる事が出来るようになるでしょう。そのためには、全身の力を程よく抜くことが大事です。腕や上半身の力をガチガチにしてクラブを握っていては、力が入っている感じはしても速く振る事ができないのですね。

     体を速く回転させるイメージは出来たかと思います。クラブを持たずに両腕を真横に大きく広げ、アドレスの姿勢から背骨を軸に回転してみてください。両腕がブーンと背骨の回転する何倍も大きく遠回りしています。今度は、胸の前で腕組みをして同じように回転します。腕の抵抗がない分、速く回転できますよね?この動きを出来るだけ速く行うように足や腰をいろいろ動かしてみましょう!そうすると一番速く動かせる方法が見つかるはずです。クラブを持たず、腕組みをして体の回転の練習だけして欲しいのです。速く回転する動作を10回×5セットくらい毎日行ってください。体が驚くほど速く回転できるようになりますよ!いわゆるキレが出てくるようになります。イメージでは、自分の限界まで速く体を回転させること。テレビの前でタイガーウッズや好きなプロのスイングに合わせて体を動かしてみるのもいいと思います。プロは物凄く速く体を回転していますが、みなさんも腕組みをしている状態であればスピードについていけるはずです。腕組みをした状態で、速い体の回転が身につけば、今度は両腕をぶらりと下ろした状態で行います。これも同じくらいのセット数で。クラブを持っていませんから、速く振れるはずです。

     この動きが出来たら初めてクラブを握りましょう!クラブを持っても持っていなかったときの脱力感、クラブを持っていないつもりでクラブを振るのがコツになります。練習場だと恥ずかしくて出来ないかもしれないので、家でこっそりやっておくといいのではないでしょうか?次回クラブを持った時の体のキレが明らかに違うようになるはずです。

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