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    これからのラフ対策

    これからのラフ対策

    配信日時:2012年5月17日 05時39分

    • レッスン
     いつのまにか芝生が全面緑色に生え変わりましたね。ラフもだいぶ伸びてきているところが多いようです。今日はラフについて少し書いてみたいと思います。

     以前のコラムにも書きましたが、ラフから打つときに注意するのがフライヤーです。ボールとクラブの間に芝生が挟まりますから、フェアウェイから打つときと違い、アイアンの溝で通常通りのバックスピンをかける事が困難になります。簡単にいえば、バックスピンが少なくなるということです。通常PWで120ヤードの人が150ヤード飛ばすこともあります。とんでもなくボールが飛びすぎてしまうのです。ところが、ある程度クラブが長いもの、たとえば5番アイアン以上のクラブは、バックスピンが少なくなりすぎて逆にボールに浮力を得られずドロップして通常より早く地面に落ちてしまいます。この場合は通常より飛ばなくなることはお分かりですね。

     ラフに入った状態でライの見極めが重要になります。ラフの中でも葉と葉の間にすっぽりと埋まってしまっているもの、ボールが草の上にティアップされているような浮いている状態であるかどうかを確認しましょう。浮いている場合はフライヤーが出やすいですから短い番手でも距離を出しやすいでしょう。埋まっている場合は、よりスピンがかからないのでドロップして飛距離が短くなってしまうでしょう。さらに埋まっている場合は、ラフの抵抗にあってしまい振り抜くことが難しいので、短い番手しか使えないということになります。たまに、状況を見極めないで5番アイアンでいつもどおり打とうとする人を見かけますが、通常よりもドロップして飛ばないなんてことが多いと思います。それだったら5番より振りぬきやすい7番アイアンで打ったほうが、通常の5番アイアンよりも飛ぶということがあるのです。

     自分がこの番手で打ったらフライヤーするとかドロップするとか、通常よりも何ヤード飛ぶとか飛ばないとかを把握しておかなくてはいけません。これは、練習場のマットでは練習できないのが困ったところです。ラウンド中に、ラフに入って経験を積まなくてはいけないのです。全く同じライでも番手が変わってくれば飛んでいくボールの高さ、スピン量、初速が違いますので、このクラブでこのくらい飛ぶというデータを取っておきましょう!

     フライヤーの特性は、スピンが少なくなるということですから、サイドスピンも少なくなるので、ボールが真っすぐ、棒球のような感じで飛んでいくことも有利に使いましょう。狙ったところに真っすぐ飛びやすくなるのです。いつも大きく右に左に曲がるという人もラフから打てば曲がらないボールが打てるのです。スイング的には、打ち込むよりも払うように打つと良いでしょう。でも、すっぽり埋まったボールには短い番手で打ち込んで深いラフから脱出することを優先させましょう。

     今日は改めてラフからの打ち方をご紹介しましたが、次回はもっと難しい濡れたラフからの打ち方について書いてみたいと思います。

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