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    濡れて重くなったラフ

    濡れて重くなったラフ

    配信日時:2012年5月24日 05時36分

    • レッスン
     前回に続いてラフの話ですが、今日は雨などで濡れて重くなったラフについて書いてみたいと思います。

     芝が長いラフでは、長いクラブよりも短いクラブで振りぬいていくという事が前回のテーマでしたが、雨などで濡れて重くなったラフでは、より短い番手のクラブを持つことになります。芝が長いだけでクラブを振りぬく抵抗が大きくなるのに、雨などの水滴がついて重くなっているとさらに抵抗が大きくなります。ヘッドスピードの速いプロでも、フライヤーはほとんど期待できません。アイアンの溝に水滴が入り、芝がボールとクラブの間に挟まるので、ボールは十分なバックスピンを得ることが出来ずに、ドロップしてしまうからです。

     まずはフェアウェイに脱出することも考えるようにしましょう。100ヤード先のフェアウェイなのか、10ヤード真横のフェアウェイに出すのか。自分の力量に見合った選択をしなければなりません。100ヤード打つのにもある程度のパワーが必要になるでしょう。腕力に自信のない方ならまずは、横に10ヤード打ってフェアウェイに戻してからフェアウェイウッドなどで攻めていくほうが賢明だと思います。一番やってはいけないミスは、ラフから一打で脱出できないことなのです。それは、トップをしたからなのか、ダフったからなのか、いろんな状況が考えられますが、必ず一打でラフから出せる自信のあるショットを打つべきです。

     雨に濡れたラフとは限りませんが、振りぬきにくい状況では、クラブの根っこに当たってしまうシャンクが起きることがあります。通常であればクラブフェースがターンしていくのに、芝の抵抗でフェースを返すことができずに、開いて当たってしまうのです。ラフに入った場合、左手の小指、薬指、中指の三本にしっかりと力をいれ、右手の人差し指、親指の二本にもある程度の力をいれ、インパクトでラフの抵抗に負けないようにしましょう。負けない=インパクトでラフの抵抗で、フェース面を開かれないようにしましょう。

     抵抗の強いラフでは、強振し過ぎると手首を傷めることがあります。この場合は、大体の人が7番アイアン以上のクラブを持っています。一番クラブが重量が重くて、短いSWは、ラフの抵抗に負けることなく誰でも振り切りやすいはずです。ラフに入ったボールの横で素振りをしてみて、ラフの抵抗が大きそうであれば、まずはサンドで脱出するようにしてください。素振りが軽やかに振り切れるようであれば、長めのクラブを持つことも悪くないでしょう。

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