僕は、生徒さんに、ゴルフが上手くなるため、ゴルフの本当の面白さを知るために、競技ゴルフへの参加を勧めています。

　コンペやプライベートでゴルフをするときは、いろんなローカルルールに助けられているのが日本のゴルフのような気がします。まずは特設ティ。OBや池などに打ち込んだときに前進3打、4打から打てる日本独特のルールですね。OBを打ったら元の位置から打ち直しをするべきだし、ハザードならルールに従った処置をしなければなりません。OBの打ち直しなど、難しいショットになりますから、特設ティから打つほうが断然やさしくなりスコアも良くなるはずです。それから、個人的に6インチルールも嫌いです。ゴルフはあるがままでプレーするのが本来の精神ですから、グリーン上以外でボールを触るべきではありませんよね。もちろんプリファードライや直接埋まったボールなどは、ルールにのっとり処置をすればいいと思います。しかし、6インチで綺麗なところから打つなんてゴルフの精神に反すると思います。それから短いパットのOKも良くないですね。カップにホールインするまで油断せずにしっかりプレーすべきなのです。プロだって短いのを外しますから。これらのルールはゴルフ場の進行上のために出来たルールでしょう。ゴルフのルールに完全に従うのと、これらの楽なルールでプレーするのでは、下手すれば10打以上変わってくる場合もあるでしょう。一回でも6インチやOKパットなどの楽なコンペルールを使ってしまうと、あるがままでプレーする難しさが分かる反面、楽な道を選んでしまいやすいかもしれませんね。それでも自分に厳しく1打1打プレーすべきです。

　競技ゴルフではこれらのやさしいルールでプレーすることはありません。コンペではありませんから。競技ゴルフといっても試合によっては、人それぞれハンデキャップがあるのですから、フェアに戦えるはずです。ハンデキャップは、最大で36から40もらえるはずですから、まずはハンデキャップを取得することが競技ゴルフへの第一歩です。ゴルフのルールにのっとり、ハンデキャップを少しづつ縮めていくことが上達への近道となるのです。

　コンペルール適用の自称シングルさんと、JGAのハンデキャップを持っているシングルさん、競技をしたらハンデキャップを持っている人のほうが強い場合が多いでしょうね。ハンデキャップを申請する時も正確に行わなければいけません。もちろん、前述の簡単な特別ルールを使ったときのスコアは無効です。スコアが良かった時だけ提出するのもハンデキャップが実力どおりに出ないのでダメです。まずは、ちゃんとゴルフのルールどおり18ホールをプレーしてみてください。ゴルフの本来の難しさ、面白さが分かると思いますし、それがゴルファーにとって当たり前のことだと思うのです。