2024年シーズンは3勝を挙げる活躍を見せた岩井明愛。今季からは双子の妹・千怜とともに米国女子ツアーに参戦する。ドライビングディスタンス257.36ヤードで6位となった明愛のスイングを、 臼井麗香のコーチを務める柳橋章徳氏に解説してもらった。
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岩井明愛選手は、スイングの形こそオーソドックスですが、フットワークをかなり使うタイプです。
テークバックではまあまあの圧を右足にかけて、切り返しで右に乗せたエネルギーを一気に左足にぶつけている。右足がツマ先立ちになるほど、左に踏み込めていることが飛距離につながっているのだと思います。
足がこれだけ動いてるのに、頭の高さも、前傾角も変わっていないのは、ショットメーカー特有の共通点。体の強さはもちろん、下半身でバランスを取るのもうまい証拠です。
また、明愛選手は、フェース開閉が大きいタイプですが、ヒジ下の動かし方がとても上手だと思います。男子プロのような“さばき感”がありますね。テークバック時に少しフェースが開き、ダウンスイングでも開いたままですが、インパクト付近でアジャストしています。試合中も意図的にボールを曲げている姿を見るので、フェースの使い方というか、感度が高いのだろうと思います。
今年から、姉妹そろって米国女子ツアーに参戦。どんな活躍を見せてくれるか楽しみです。
■岩井明愛
いわい・あきえ/ 2002年生まれ、埼玉県出身。23、24年と2年連続で年間3勝を挙げて、ツアー通算6勝。平均飛距離は2年連続で257ヤード台に乗せた。Honda所属
■柳橋章徳
やぎはし・あきのり/1985年生まれ、茨城県出身。強豪・中央学院大学ゴルフ部ではレギュラーとして活躍。PGAティーチングプロA級の資格を取得し、男女のトッププロを指導。現在は臼井麗香のコーチを務める。
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