たった一人だけ260ヤード超え!新ドラコン女王・神谷そらはトップで肩が100度以上回る
今季のドライビングディスタンス1位に輝いた神谷そらの圧倒的な飛距離をプロコーチの大西翔太が分析。注目は上体の捻転と両足の強烈な蹴りだ。
配信日時:2023年11月28日 09時10分
神谷そらが飛ばせる要因の1つは100度以上上体を回すトップと、その後下半身リードで捻転差を極限まで作り出す点。これで、回転スピードが上がってヘッドスピードが格段に向上します。
捻転差を大きくしても振り遅れない理由は、トップまでの過程にあります。まずアドレス。ボールを真ん中に置くことで、アイアンと同じように軸回転で振れる。また常に頭がボールより右にあるのでアッパー軌道で打てる点も見逃せません。
そして、バックスイングからトップでは柔軟性を生かして胸が真後ろを向くほど捻転。このときも、手元が体の正面にあるため、振り遅れないのです。
また、飛距離が出るもう1つの要因が、強烈に両足で蹴り上げながら、遠心力を働かせてヘッドを走らせている動きでしょう。両足で蹴っても前傾が変わらないため、100%ボールにパワーを伝えられる。ダウンから右ヒジを体に付けて振るため、ハンドファーストで捉えて強く叩ける点も必見です。
解説/大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。名門・水城高を卒業後、コーチング理論を学び、2015年から青木瀬令奈のコーチ兼キャディを担当。18年にPGAティーチングプロA級取得