あれ、小祝さくらってフィニッシュが小さい!? 「だから腕と体が完全同調するんです」
ツアー屈指のショットメーカー・小祝さくら。その精度に少しでも近づくには? ヒントはフィニッシュにあった。
配信日時:2024年1月31日 05時00分
ツアー屈指のショットメーカー・小祝さくら。その精度に少しでも近づくには、特徴的な小さいフィニッシュを真似してみよう。女子プロたちのプレーを間近で見ている大西翔太コーチに、両腕の三角形が崩れにくくなる方法を聞いた。
「ローリー・マキロイと、小祝さくらプロのフィニッシュを比べてみてください。シャフトの収まっている位置が全然違うことがわかるはずです。マキロイは、ヘッドが完全に目標を向くまで振り切っているのに対し、小祝プロはその手前で止まっています。
どちらがいいということではなく、アドレスで作った両腕の三角形がフォローまで崩れず、体の回転と腕の振りが完璧に同調しやすいのが小祝プロです。この同調感を身に付けるには、小祝プロのようなコンパクトなフィニッシュを作るのが一番の近道になります。
気を付けたいのは、コンパクトなフィニッシュだからといって、バックスイングを手先でヒョイと上げないこと。そしてフィニッシュでも手先で無理やりスイングを止めないこと。手先を使うと三角形の形が崩れて同調が解けてしまい、スイング軌道も乱れてしまいます。
インパクト以降はおへそをしっかり目標方向に回すことで、フォローまで三角形をキープしやすくなります。おへそからクラブが生えているようなイメージを持つといいでしょう。実際にグリップエンドをお腹に付けて、素振りをするのもオススメです。おへそとクラブが一緒に動くので、インパクト以降も同調感をキープしたまま、振り切れるようになりますよ」。
■小祝さくら
こいわい・さくら/1998年生まれ、北海道出身。国内女子ツアー通算9勝。おっとりとした正確ながら、高精度なショットを武器に5シーズン連続で賞金ランクトップ10に入っている実力者。ニトリ所属
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している
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