高さの打ち分けができればダフらない! ツアー優勝プロが教える高い球と低い球の打ち方
昨季、国内男子ツアー「バンテリン東海クラシック」で5年ぶりの勝利を挙げた木下裕太に、高低の打ち分け方を教えてもらった。
配信日時:2024年3月12日 08時45分
「左右や高低の打ち分けができると、がんがんピンを狙っていけるようになるし、ゴルフはもっと楽しくなります。それに実は真っすぐ打つ方法も理解できるんですよ」と話すのは、ツアー通算2勝の木下裕太。プロはピン位置や風向き、目の前に木があるなどのスタイミーな場面で、左右高低を意図的に打ち分けている。今回は、ボールの高低を打ち分ける方法を教えてもらおう。
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左右高低の打ち分けの中で、一番難しいのが低い球を打つことだと思います。手打ちのスイングでは球を低く抑えられないからです。低い球を打つポイントは、体の回転で球を捉えること。体を回し続けるためには、股関節を動かさなければいけません。
ヒザを前後に動かすイメージで、ダウンスイングで左足のカカトに体重を乗せ、左ヒザを後ろに引いてください。左足をピンと伸ばすと腰がスムーズにターンするはずです。またアドレスよりも手元を下げてインパクトすると、ロフトが立って打ち出しを低くできます。この打ち方をマスターすれば手打ち防止になることはもちろん、クラブが上から入るようになるためダフリの防止にもなるはずです。
低い球を打つ感覚を身に付けるために有効なドリルが、球をコロがして手元を抑えながらフォローを出すというもの。右足寄りにボールをセットしたら、バックスイングをせずにそのまま目標方向にボールを押します。フェースでボールを押す距離が長いほど、手元を低く抑えられている証拠です。
高い球を打つには、ヘッドスピードを上げつつ、クラブを低い位置から入れることが大切です。スイングアークを大きくすれば、2つの課題をクリアできます。切り返し直後にリリースすることがポイント。ヘッドを遠回りさせて下ろせば、遠心力でヘッドスピードが上がり、クラブをヨコから入れやすくなります。
■木下裕太
きのした・ゆうた/1986年生まれ、千葉県出身。初優勝は2018年。昨季は「バンテリン東海クラシック」で5年ぶりの勝利を挙げた。光莉リゾート&GOLF所属
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