松森彩夏 フェアウェイウッド上げない打ち方、上げる打ち方、ダフらない打ち方レッスン【動画リンク有】
アマチュアでも苦手な人の多いフェアウェイウッド。松森彩夏自身はどう打っているのかをベースに上げない打ち方、上げる打ち方、ダフらない打ち方を辻村明志コーチと共に実践レッスンしてくれました。
配信日時:2023年3月21日 03時00分
上げないフェアウェイウッド
辻村明志コーチ(以下:辻村コーチ):地べたにあるボールをうまくフェアウェイウッドで払うというのか、拾うというのか、それをどういうイメージを持ってやってますか。
松森彩夏(以下:松森):今までは、フェアウェイウッド、特にスプーンは上げにいかないとっていう感じがあったんですけど。それをそんなに上げようとしない、レベルに回るような感じで「低い目線で打ち抜く」っていうことをしていたら、全体的なスイングもすごく良くなってきました。
辻村コーチ:最近はもう上げるのは捨てて逆にスピンがついたけど、ちょっとそれでも上がってるもんね。「自ら球を上げにいかない」ってことを大事にしてるんだね。
辻村コーチ:今ここに3番と7番とあるけど、やっぱり地べたにあるボールを打つ中で一番難しいのはやっぱり3番ウッドじゃない? それを上げないようにしてる。アマチュアの人は上げたがってスイングを壊してちゃってる、それが分かったと?
松森:分かった! はい、分かりました(笑)。
辻村コーチ:たしかに最近スリーウッド(3番)を使ってるとき、ちょっとライナーになるかもしれないけど、ほぼラインはズレないもんね。
松森:そうですね。
辻村コーチ:だから、フェアウェイウッドで逆に自分のスイングを崩しちゃってるケースが多かったってことだよね。実際に打ってるところを見ると、簡単に打ってるね。
松森:そうですね、軸を絶対に傾かせないようにっていうところは意識してます。
辻村コーチ:なるほど。今までは一生懸命上げたくてグッと傾けて、残り過ぎちゃってたんだね。
上げるフェアウェイウッド
辻村コーチ:逆に、池越えとかでちょっとキャリーほしいときは、ボール位置をちょっと左にやるくらい?
松森:そうですね。ボールポジションと、あと振り感をちょっとずつ上げていけば、勝手に(球は)上がってくるかなっていう感じです。
ダフらないフェアウェイウッド
辻村コーチ:上げないフェアウェイウッドの打ち方では、どういうところを意識してる?
松森:目線と軸です。
辻村コーチ:まず目線を上げ過ぎずにレベルに置くこと。それに対して軸がしっかり立ってること。
松森:そして右肩がしっかり目標方向に出ていくっていうこと。
辻村コーチ:肩が出ないときはどうなるの?
松森:出ないときは、左側が伸び上がって体が回転せずに、クラブだけが返っていく感じになります。出るときは、右肩と右腰がしっかり押していく。
辻村コーチ:背中がしっかり使えてるね! フィニッシュのときの腕の位置が広いもんね、アイアンみたいな感じだね。今まで上げようとしてたときは、体が捻られてなくて、左斜め上くらいに残る感じだったもんね。
辻村コーチ:ボールを上げない感覚でレベルに振るようになって、背中が大きく動くように見え出したんだけども、実際それあるよね。
松森:ありますね。
辻村コーチ:軸が傾いて、背中がこれ以上回らなかった。でも今はすごい背中が回っていて、背中がほんとによく使いきれてるよね。
辻村コーチ:手打ちをしてる感覚のときって、背中は回ってないよね、ほとんど。
松森:回ってなくて、クラブだけが仕事をしてしまってる感じがありました。
辻村コーチ:よくこれをいってきたけども、体の前でクラブを持ってるけど、体から抜けて背中くらいまで意識しなさいって。
辻村コーチ:だからインパクトでボールを捉えてグッと押し込みますっていうときは、本当はこうだよね。そしてこういうふうに背中が残ってくる。
辻村コーチ:上げたいときのスイングではこうなっちゃうよね。こんなに違うんだもん。今は回転でこれだけ押し込めてるってことだよね。
辻村コーチ:常に自分の前にあるクラブだけを意識するんじゃなくて、後ろにあるクラブまでしっかりとコントロールできるようになったら、本当に自分の軸の回転運動でクラブを振っていけるね。
詳細の練習法は動画をご覧ください。
■松森彩夏(まつもり・あやか)/プロフィール。1994年生まれ、東京都出身。祖父の影響で4歳からゴルフを始め、2013年にプロテスト合格。2016年「富士通レディース」でツアー初優勝を挙げた。
■辻村明志(つじむら・はるゆき)/プロフィール。 1975年生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとして活躍後、ツアー帯同コーチに転身。 上田桃子・吉田優利・松森彩夏らを指導する、関係者から「辻にぃ」の愛称で親しまれる。