飛ばしたい欲にどう勝つか リキまずに、でもちゃんと振れる『6段階練習法』【“こころ”で芯喰い】
リキむと曲がるし、飛距離も落ちることは分かっているのだけれど、「飛ばしたい」という気持ちに負けてしまい、ついリキんでしまう。そんな人は、“飛んで曲がらない”力加減を探ってみてはいかが?
配信日時:2023年10月26日 08時32分
多くのゴルファーは、1ヤードでも遠くへ飛ばしたいと思っているはず。しかし、それがリキミにつながり、飛距離だけでなく方向性も失う原因になります。
この“飛ばしたい”という気持ちと、“リキまずに打つ”という体の動きのバランスをどうとるか。それぞれのパフォーマンスを最大限に発揮させるためには、そのことが重要なポイントになります。
それを実現するためにやってほしいのが、ここで紹介する「6段階練習法」。筋肉の硬直感やテンションなどを含めた自分のパワーレベルを6段階に分けて、常にレベル4で打てるように練習する方法です。
例えば、平均飛距離が230ヤードのゴルファーなら、
❶ 軽く打つ。飛距離目標は160~180ヤード。
❷ 少しリラックスして打つ。飛距離目標は200ヤード。
❸ 飛ばそうと思わずにスイング。飛距離目標は230ヤード。
❹ ❸のスイングよりも少し力を入れて打つ。飛距離目標は240ヤード。
❺ マン振りに近いスイング。飛距離目標は250ヤード。
❻ 方向性のことは全く考えず、全力で振る。当たれば260ヤード以上。
という形で自分のショットを6段階に分け、練習では❶~❹を5球ずつ、❺と❻は1~2球ずつそれぞれを打ち分け、最終的には❹で打ちます。そして、そのスイングを体に覚え込ませておけば、飛ばしたいと思うショットでもリキまずにスイングができ、精度を落とさずに飛距離を伸ばすことができるようになります。
自分なりの“曲げずに飛ばせる”力加減を知っていれば、本番でもリキまずにスイングできるもの。リキんで失敗することが多いという人は、ぜひお試しを。
こだま・みつお
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
※『アルバトロス・ビュー』838号より抜粋
”こころ”で芯喰い