ツマ先下がりで怖〜いシャンク……「フルショットしない」ではなく、「フルショットできない」アドレス作りがポイント!
ライが変われば、打ち方も変わる。ツマ先下がりの傾斜は、ヒザを開いた『ガニ股アドレス』が一番ショットを安定させる。
配信日時:2024年4月7日 21時31分
せっかくいいペースで回っていたのに、ティショットが左に曲がって傾斜に……。ミスにもつながりやすい状況だが、「傾斜を制する者はスコアを制す!」と話すのが、宮里藍の父でありコーチの優氏。かつて世界一にも輝いた宮里藍は、厳しいライからでも安定したスイングを披露していたが、こうしたつま先下がりの傾斜では、体の浮かない構えがショットの安定感につながるという。
「つま先下がりの傾斜で注意したい点は実にシンプル。上体の起き上がりが一番のミスにつながるので、体が浮かないように『どっしりと構える』ことが肝心です。まず、スタンスを広く取り、思い切って腰を落とす。ヒザもツマ先も外側に向けて、両ヒザが全開のガニ股にしてください」
格好悪い構えに見えるが、平地で打つ場合とはスイングが異なるため、余計なミスを防ぐためにも『ガニ股アドレス』は理にかなっている。
「両足を大きく開いて構えると、通常のスイングのようにはヒザが使えません。本来はダウンスイングで右ヒザを左ヒザにぶつけるように使いますが、ツマ先下がりでは右ヒザを送るとシャンクの原因になります。ですので、ガニ股で腰を落としたまま体重移動は行わずに小振りの手打ちにする。フォローも無理にフィニッシュまで取る必要はなく、小さく抑える意識を持ってください」
ゴルフコースは自然の地形を生かして作られていることもあり、なかなか平らな地面から打たせてもらえず、予期せぬ傾斜に球が止まることもある。そんなツマ先下がりの傾斜でも焦らず、アドレスも心持ちも『どっしりと構える』ことで、スコアを落とさずに済むだろう。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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