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    3パットしないパターの打ち方【3月&4月はツアープロに学ぶ春の強化月間】

    さあゴルフシーズン本番です。スコアを出すために一番大事なのは、何を隠そう『パッティング』。どんなにドライバーで飛ばしても、アイアンでグリーンに乗せても、パッティングで失敗をするとすべてが台無し。むしろショットが曲がり倒しても、パッティングさえ入れば「パターは七難隠す」で大崩れはありません。パターはセンスでしょと諦めてはダメ。理論を知り、技術を磨けば誰でも脱・3パットは可能です。 3月&4月はパター特訓といきましょう!

    配信日時:2024年4月5日 07時00分

    ◾️ショートパットはこの人に聞け!


    ロングパットを無事に寄せたら、次は絶対にネジ込みたいショートパット。青木瀬令奈同様に、ショートゲームの技術でツアー優勝経験のある一ノ瀬優希に教えてもらおう。

    【1】朝の練習グリーンでフェースのブレを直す/一ノ瀬優希

    ヘッドが通る幅にティを刺し、ボールの先にボールの幅にティを刺す。ヘッドやボールをティに当てずに打つ練習をすると真っすぐ打ち出せる

    ヘッドが通る幅にティを刺し、ボールの先にボールの幅にティを刺す。ヘッドやボールをティに当てずに打つ練習をすると真っすぐ打ち出せる

    「ショートパットで一番ダメなのが、カップやボールを目で追いかけること。こうなると上体が突っ込みフェース面をスクエアに保つことができません。右肩が前に出るストロークになるため、そのまま振れば左に外れるし、左を嫌がってフェースを開けば右に押し出してしまいます。

    朝の練習グリーンで、この悪癖を直すとっておきドリルがあります。ヘッドの幅とボールの幅にティを刺し、ヘッドとボールがティに当たらないようにストローク。ティを刺して打つことで、『入れたい!』という気持ちが薄れて足元のヘッド軌道に意識を集中することができますよ」。

    【2】とにかく怖い“下りのショートパット”対策/藤田寛之

    「インパクト後はヘッドをすぐに止めた方が、スクエアに当てやすくなります」

    「インパクト後はヘッドをすぐに止めた方が、スクエアに当てやすくなります」

    「下りのショートパットを高確率で沈めるためには“フォロー”が大事。インパクト後はヘッドをすぐに止めた方が、スクエアに当てやすくなります。ヘッドを出した方が距離感は合いやすいけど、フェース面に緩みが生じやすい。一長一短ありますが、下りのショートパットではヘッドを止めるのが有利ですよ」。

    【3】やさしいタッチを出す「引き球」/清本美波

    触っただけで加速していくような下りでは、ボールを打ってからヘッドを引く「引き球」でやさしいタッチを出している

    触っただけで加速していくような下りでは、ボールを打ってからヘッドを引く「引き球」でやさしいタッチを出している

    「ボールに当たるかどうかのところでヘッドを引くんです。そうするとやさしいタッチが出せる。すごい下りでもバーンというオーバーがなくなります」。ちょこんと打つだけの傾斜がきつい下りでは、タッチが出しづらく緩みやすい。ボールをヒットしてからヘッドを引くことで、パンチも入らず緩みも防ぐことができる。

    ◾️世界No.1リディア・コの技術を盗む

    4ヤード以上は順手、4ヤード以下はクロスハンドで握っている (撮影:GettyImages)

    4ヤード以上は順手、4ヤード以下はクロスハンドで握っている (撮影:GettyImages)

    世界屈指のパット名手のプレーを見ていると、長い距離は右手を下に握る順手、短い距離は左手を下に握るクロスハンドにしていることがわかる。「4ヤード以下のショートパットはクロスハンドにしている」と本人は明かす。

    「短い距離で一番大切なのはフェース面の管理。方向性は右手、距離感は右手が大事だと私は思っているの」。クロスハンドは右腕よりも左腕が長く使えるため右手の自由を殺すことになる。そこにショートパットを高確率で沈めるポイントがある。「真っすぐ打てない人は右手でこねていることが多い。だから利き手ではない左手を使って振るとスクエアに当てられる」。
     
    距離感を出したいロングパットでは器用な右手の感覚を生かし、方向性を重視するショートパットでは左手の不器用さを逆に利用する。リディアはそれを握り方で使い分けている。

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    次ページは『今週末のゴルフに間に合う! ワンポイントレッスン』

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