あれ? ドライバーがいつもより飛ばない……原因は“背骨の折れ”にあり! スイングを見直す前に正すべきは“姿勢”です
いつもよりドライバーが飛んでいないとき、スイングが悪いと考えがちだが、実は基本となる姿勢が影響している。
配信日時:2024年8月28日 11時02分
今日はなぜかドライバーが絶不調……いつもより全然飛んでいない。でも、同じウッド系のスプーン(3番ウッド)は問題なく飛距離が出ている。なぜだろう?「そういうときは、姿勢を確認してみてください。もしかしたら、背骨の軸が折れているかもしれません」と話すのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。いったいどういうこと?
「スプーンとドライバー、同じウッドでも姿勢に変化は出ます。それはなぜか。ドライバーはティアップして打ちますよね? 球が浮いているせいで、ドライバーでは不自然に大きく高く構えすぎてしまうことがある。そのせいで背骨の軸が折れ、上半身が必要以上に反り返ってしまっているのです。これでは上半身が一体となってターンすることができず、胸の上と下で別々の動きをしてしまいます」
そうだったのか……大きな構えで飛ばそうと思って、やり過ぎてしまっていたのかもしれない。
「背骨の軸が折れることで、他にもスイングに影響が出ます。そもそもアドレスは、“なで肩でリラックス”していなければなりません。しかし、上半身が反り過ぎると肩がうわずって手も持ち上がる。そのため、スプーンのときに比べてグリップエンドと体の間隔も離れてしまうのです。グリップエンドと体との間隔の目安は拳1個から1個半。球に近く立つのもアドレスの基本ですよ」
球との距離が離れていると、手元を体の近くに通せなくなり、手打ちの原因になりやすい。それは分かっていたはずなのに、気づかないうちに姿勢が崩れてしまっていたわけだ。
「今回のように、スプーンは良くてドライバーがダメなら、二つのアドレスを見比べて見ると良いでしょう。ただ打っていては気づかない点も、客観的に見ることで悪い点に目が行くと思います」
何かいつもと違う、思ったほど飛んでいないと感じたら、スイングに着目する前に姿勢のチェックを行うといいだろう。背骨が反り過ぎていないか、いかり肩になっていないかなど、ポイントを絞って確認するだけでも、良い効果が得られるはずだ。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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