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    飛ばない人は要注意! テークバックで右腰がどう動いているか?「右にスライド」or「後ろに引ける」どっちが正解?

    始動のときから右腰が横にスライドしていては飛ばないしミスにつながる。そんなスエーを直す方法とは?

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年8月13日 04時47分

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    ゴルフは始動が大事なスポーツだ。テークバックで軸が傾いたり、頭が沈み込んだりすると、悪いかたちのままインパクトを迎えることになる。「特に、右腰が右にスライドしてからテークバックに移っている人は要注意です」と話すのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。右腰が右に動くということは、もしかしてスエーしている?

    「右腰を引く」がなぜ正しいのか?【漫画で納得!】

    「以前、バックスイングで左肩をしっかり回そうと思う人ほど、左肩が落ちて頭が沈み込むという話をしました。肩を回すこと自体は飛距離アップに大事ですが、意識し過ぎると軸が傾く原因になる。そんな悪いテークバックを助長させる原因が右腰にもあります。左肩を回そうと思っても、下半身が右に逃げてしまったら、いつまでたっても上半身は追いつけない。追いつけないことでもっと肩を回そうとする結果、左肩を落とすほど回そうとしてしまう……スエーはこうした悪循環を生むのです」

    軸が傾くばかりか、腰が右にスライドしてしまったぶん、肩の捻りも弱くなってしまうのか……ミスショットしやすくなるだけでなく、パワーの蓄積もされないなんて!

    「そのとおり! つまり、スエーが直れば球も俄然飛ぶということです。そこで意識して欲しいのがお尻。その場で飛球方向に突き出すくらいのイメージで回してみてください。右腰を机のへりに当てて立ち、その場で腰を回してみると分かりやすいと思います。スエーせずに腰が回せていれば、トップまで振り上げたとき、右腰と机のへりに隙間ができているはずです」

    なるほど……でもそれって、腰が引けていることにはならないの?

    「多くの人が勘違いしがちですが、スイングの軸である背骨を中心に回転すれば、隙間ができるのはごく自然なこと。ですから、イメージとしては誰かに背後から呼ばれて、クルッと後ろを振り向く感じです。このとき、わざわざ右腰をスライドさせて振り返りはしないですよね? 背骨の軸はそのままに、ズボンの右ポケットを真後ろに引っ張られるようにその場で回転すれば、驚くほどテークバックがスムーズになります」

    これなら軸の傾きを抑えながら、スエーも防いでくれそうだ。

    「テークバックがスムーズにできない人は、目線にも注意してください。うつむき加減に球を見るクセがある人は、アゴが左肩の通り道を塞いでしまっています。ですから、頭をスッと上げて目の玉だけ下を向けた“下目使い”で球を見ると、左肩が入るスペースを確保できます。イメージとしては、透明な棚にアゴを軽く乗せているような感じですね」

    目線に気をつけるだけでも、クラブをスムーズに上げていけるし、頭も沈み込みにくくなる。どうしても球を打つことばかりに意識が向きやすいが、正しい動きができてこそ、しっかり球を芯でとらえることができる。ミート率が悪い、球が飛ばないという人は、スイングの始動を見直してみるといいだろう。

    ◾️宮里 優
    29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

    ◇ ◇ ◇

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