“アプローチの神” 伊澤秀憲が女子プロの卵に伝授 フックグリップで握るだけでスピンがかかる!
『アプローチの神』や『ウェッジの天才』と呼ばれる伊澤秀憲にスピンアプローチの打ち方を聞くと、「フックグリップで握ることがすごく大事」という。
配信日時:2024年7月12日 06時21分
11日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA896号では、低く出てギュギュッと止まる憧れのスピンアプローチを特集している。その中で『アプローチの神』や『ウェッジの天才』と呼ばれる伊澤秀憲は、「フックグリップで握ることがすごく大事」という。マイナビネクストヒロインツアーに参戦している女子プロの卵、藤川玲奈が伊澤にスピンアプローチを習ったら、わずか10分で1,500回転も増えた。
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【伊澤】低いスピンに限らず、アプローチはフックグリップで握ることがすごく大事です。
【藤川】なぜですか?
【伊澤】もともとゴルフクラブは開きやすいので、フェースを開いて構えると、より開く方向に動きやすいんです。そのままロフトが寝て入ると、ボールが上がって低く出せない。それが、フックグリップに握ると、フェースを閉じる方向にベクトルが働くので、クラブの挙動が安定してコントロールしやすくなるんです。
【藤川】開いて構えても、それ以上開かないわけですね。オススメのフックグリップの握り方があったりしますか?
【伊澤】手をダラッと下げた状態だと手の甲は自然と正面を向きますよね。だから、体のヨコで左手をダラッとさせてから握ると、クラブが暴れなくなりますよ。フックグリップで握ったら、次にフェースを開いてハンドダウン、ネックでボールに合わせて、左足体重で少しだけ鋭角に、ヒールから入れるイメージで打ってみよう。
【藤川】ヒールから入れるのにシャンクしないのが不思議です。
【伊澤】今説明した中にシャンクしない理由が2つあります。何と何でしょう?
【藤川】フックグリップ。
【伊澤】正解。さあもう1個。
【藤川】うーん……。
【伊澤】フックグリップの割合が大きいけど、ハンドダウンにするとフェースを開いても、そんなに右に向かない状態を作れます。シャンクもしないし、フェースにも乗りやすくなる。ほら、スピン量が約1500回転も増えました(4,651回転→6,141回転)。20ヤードのキャリーでこれはすごいです。
■伊澤秀憲
いざわ・ひでのり/ 1991年生まれ、神奈川県出身。2020年にプロコーチの森守洋氏のYouTubeで「世界一のアプローチ技術を持つ男」として紹介され、その常軌を逸したテクニックが注目を集める。現在はツアープロやジュニアを教えながら、自身のYouTube『アンダーパーゴルフ倶楽部』でレッスン動画を配信している。叔父は伊澤利光。
■藤川玲奈
ふじかわ・れいな/ 2003年生まれ、福岡県出身。プロテスト合格を目指しながら、『マイナビネクストヒロインゴルフツアー』に参戦している。使用クラブはヨネックス、ウェアはミヌエール。
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