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    もうグリーン周りでミスしない!ゴルフ初心者向け、基本アプローチショットの打ち方のコツ

    1打目、2打目といい調子で来ても、グリーン周りでミスを重ねると一気にスコアが崩れてしまいます。あと少し寄せるだけだったのに…そんな経験はありませんか?この記事では、そんな不安を解消し、プレッシャーのかかる場面でも確実に決められるピッチショットとチップショットの打ち方の基本と、成功率を上げるそれぞれの打ち方のコツを解説します。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年10月23日 07時34分

    • レッスン
    • アプローチ
    目次 / index
    • シャローピッチの構え方
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    1.アプローチショットの基本

    アプローチショットとは、距離に関わらずグリーンを狙うショットを指しますが、日本では一般的にグリーン周りの50ヤード程度のショット、として認識されているようにみえます。

    この距離のショットには、低く転がすショットや、高く上げてスピンをかけるショットなど、さまざまな種類がありますが、基本となるのはボールを上げる「ピッチショット」と、低く転がす「チップショット」です。

    この2つのショットをうまく使い分けることで、どんな状況でも効果的にピンを狙えるようになります。

    ピッチショットとは

    ピッチショットは、ボールを3〜5メートルの高さに上げてピンに寄せるアプローチショットで、主にグリーンから20~50ヤードの距離で使われます。

    高さを活かしてボールを止めるため、着地後の転がりは全体の距離の1/3程度と少なめです。たとえば、バンカー越えのアプローチや二段グリーンでダイレクトに上の段にボールを落としたいときに有効です。

    また、高さが2mほどの低い弾道のピッチショットは、ランが多めに出るため「ピッチエンドラン」として知られています。

    チップショットとは

    一方で、チップショットは、低い弾道でボールを転がしてピンへ寄せるショットで、主に10〜20ヤードの短い距離で使われます。特に、花道やグリーン周りの平らなライからのアプローチに最適です。

    高く上げるピッチショットに比べ、風やスピンの影響を受けにくいので狙ったラインに乗せやすく、初心者でも打ちやすいアプローチショットといえます。

    ただし、バンカー越えや高さを出して障害物を避けたい場面には向かないので注意が必要です。

    ピッチショットより、さらに高くボールを上げる「ロブショット」に関するテクニックを知りたい人は「ロブショットの打ち方とは? 打つべき状況や練習方法も解説」をご覧ください。

    使用するクラブの種類

    高さが欲しいピッチショットと、転がしたいチップショットでは、目的が異なるので使用するクラブも若干異なります。

    それぞれのクラブのロフト角(フェースの傾いている角度)と距離感の関係を理解することで、状況に応じて適切なクラブを使えるようになります。

    ピッチショットに適したクラブ

    ピッチショットでは、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジなど、ボールを上げるためにロフトの大きいクラブが使用されます。

    ピンまでの距離が遠ければロフトの小さいウェッジが好まれ、より近い場合やボールを上げたいときはロフトの大きいサンドウェッジが使用されます。

    しかし、バンス角(ソール部分のふくらみの角度)が大き過ぎるサンドウェッジ(14度など)は、薄いライでバンスが跳ねやすいため注意が必要です。

    バンス角が何か詳しく知りたい人は「バンス(バウンス)ってウェッジのどの部分? ハイバンスとローバンスの違いや打ち方を解説」をご覧ください。

    チップショットに適したクラブ

    チップショットは、低い弾道で転がすためにロフトの立っているクラブを使うのが効果的です。

    7番アイアンからピッチングウェッジを使用すると、ボールを早く地面に落として転がりを利用できます。クラブのロフトが立っているほど、短い振り幅で安全に転がすことができますが、勢いよく転がるため距離感の習得には練習が必要です。

    上級者になると、アプローチウェッジやサンドウェッジを使うこともありますが、芝の状態によってはスピンがかかりすぎて狙った距離より大きくショートしてしまうことがあるため、初心者はピッチングウェッジか、それ以上にロフトの立っているクラブを使うのが確実でおすすめです。

    ウェッジの種類や使い分けについて詳しく知りたい人は、「ウェッジをスマートに使い分けよう! ウェッジ基本の「き」を解説」をご覧ください。

    2.ピッチショットとチップショットの打ち方とコントロールの基本

    ピッチショットとチップショットは、グリーン周りで最もよく使われるアプローチショットです。ここでは、シンプルにスイングできる基本の構え方と、やさしく打てるポイントを紹介します。

    ピッチショットの打ち方

    今回は「シャローピッチ」と呼ばれる、ジェイソン・デイ(豪)やスティーブ・ストリッカー(米国)などがおこなっている、初心者でもやさしく打てるミスに強いピッチショットの打ち方を紹介します。

    構え方

    足幅を靴一足分に広げ、ボールはスタンスの中央に置きます。体重は5:5か、やや左足に多く配分し、右肩が下がらないように上半身を垂直に構え、スイングの軸を安定させます。

    そして、グリップを少し短く持ち、シャフトを垂直に構えましょう。ハンドファーストではなく、シャフトが垂直になるように構えるとバンスが使いやすくなるので、少し手前からクラブが入ってもソールが滑り大きなミスになりません。

    シャローピッチの構え方

    シャローピッチの構え方

    アライメント

    基本はスクエアスタンスがいいでしょう。クラブが地面に刺さりやすい人は、ボール半個分右足を開いてオープンスタンスにすると、クラブのバンスをより活かせるため、クラブが刺さりづらくなります。

    練習でスタンスの角度を調整して、自分にとって打ちやすい角度を見つけてみてください。

    スイングのコツ

    アドレスの手首の角度を維持したまま、ワイド(横に広く)にテークバックを引き、体の回転でスイングします。

    スイングを正面から見たときのインパクトのヘッドの動きが「V」ではなく「U」の字になるよう、緩やかな円弧を意識して打ちましょう。軽く脇をしめると、腕と体の一体感がより高まります。

    少し上級編として、より確実に高さを出したい場面では、インパクトで左手首を少し背屈(手首を手の甲側に曲げる)させると球が上がりやすくなります。

    距離のコントロール

    ピッチショットの最も簡単な距離のコントロール方法は、クラブを変えることです。

    ロフトが大きいクラブを使うと高く短く飛び、ロフトが小さいクラブなら低く遠くへ飛びます。それぞれのクラブで、腰から腰の振り幅でどれくらい飛ぶのか覚えておくと、ラウンドの際のクラブ選択の基準になります。

    ラウンドでよく出くわす、100ヤード以内の中途半端な距離の打ち分け方を知りたい人は、「中途半端な40、50、60ヤードのアプローチをきっちり分けて寄せワン連発!」をご覧ください。

    チップショットの打ち方

    まず最初にマスターしたい、最もスタンダードなチップショットの打ち方を解説します。

    構え方

    スタンス幅を靴一足分くらい取り、左足のつま先を少し外側に向けます。つま先を開くことで振り抜きが良くなります。そして、体重の70〜80%を左足にかけ、ボールはスタンスの中央より少し右に置きましょう。

    このとき、右過ぎるとクラブをボールに当てることが難しくなるので、ボールを右足のつま先より右には置かないように注意してください。

    次に、グリップを短く握り、グリップエンドが左モモの内側を指すよう、少しシャフトをターゲット方向へ傾け、ハンドファーストの形を作ります。最後に右肩が下がらないよう、上半身を垂直に構えて完成です。

    アライメント

    体を自然に回転できるように、少しオープンスタンス(左足を後ろに引き、ターゲットに対し体が開いた状態)に構えます。オープンスタンスにすることで、クラブをやや上からボールに当てやすくなるため、クリーンに打てる確率が高まります。

    スイングのコツ

    アドレスで作ったクラブと手、腕の形をなるべくキープしてスイングしましょう。ダウンスイングでは、左肩を少し左に移動しながら回転させると、スムーズにフォローで胸が目標方向を向きます。

    クラブを左手一本で持ち、右手で左肩を左ななめ後ろ(左カカトの方向)へ押しながらダウンスイングの練習をすると感覚をつかみやすいです。

    キャリーとランのコントロール

    チップショットでは、クラブのロフトが大きいクラブほどキャリーが長くなり、ランが短くなります。

    たとえば、20ヤードのショットでは、ピッチングウェッジを使うとキャリーとランが5:5の比率になりますが、7番アイアンでは1:4、サンドウェッジでは4:1になります。

    この比率には個人差があるため、まずは自分の基準となる5:5の比率になるクラブを探ってみましょう。

    距離感のコントロール

    チップショットで距離をコントロールしたい場合も、まずクラブを変えることから考えましょう。同じ振り幅でも、ロフトが立っているクラブを使えばより長い距離を打つことができます。

    また、その他の方法として、腕の振り幅で距離感を調節することもおすすめです。「右膝から左膝」や「右ポケットから左ポケット」などの振り幅を練習し、それぞれでどのくらい距離が出るのか確認してみましょう。

    チップショットのさまざまなライからの打ち方を知りたい人は、「【スコア安定の秘訣】グリーン周りからワンピン以内に寄せるアプローチの打ち方を徹底解説」をご覧ください。

    この記事とは少し異なる、ピッチショットやチップショットの打ち方について知りたい人は、「チップショットとピッチショットの違いは? それぞれのアプローチの特徴とチップショットの打ち方を解説」をご覧ください。

    3.よくあるミス4つとその改善方法

    ここでは、アプローチショットで起こりがちなミスとその対策を解説します。

    【1】ダフリ・トップの原因は最下点のブレ
    【2】シャンクの原因は手の使いすぎ
    【3】テークバックをインサイドに引くとミスが増える
    【4】迷いがあるとスイングが緩む

    【1】ダフリ・トップの原因は最下点のブレ

    ダフリやトップは、スイングの最下点(クラブヘッドの軌道が最も低くなる位置)がズレることで発生します。最下点がボールの手前にくるとダフリ、ボールの先だとトップしやすいです。

    ボール位置が適切でなかったり、スイング中の体のブレ、手首を使い過ぎることが原因なので、ボール位置を確認してから回転軸を意識してスイングしてみましょう。

    また、素振りでスイングの最下点がボールの真下か少し先になるよう練習してから打つと成功率が高まります。

    【2】シャンクの原因は手の使いすぎ

    シャンクの原因は、打点がトウ(先端)やヒール(付け根)に極端に偏ることで起こりますが、腕とクラブが同調していなかったり、手首を過剰に使うと起こりやすいミスです。

    手首の動きを抑え、体の回転を使ってスイングできるように心がけましょう。また、手首を使い過ぎて過度なハンドファーストになると、シャンクだけでなく、リーディングエッジが地面に刺さりやすいので注意が必要です。

    【3】テークバックをインサイドに引くとミスが増える

    テークバックをインサイド(内側)に引くと、フェースが開きやすくなるため、インパクトでフェースをスクエアに戻すのが難しくなります。

    また、スイング軌道がインサイド・アウト軌道になりやすいため、ダフリの原因にもなります。対策として、ターゲットラインに沿って真っすぐテークバックをあげるようにしましょう。

    【4】迷いがあるとスイングが緩む

    迷いながらスイングすると、インパクトのとき、手先で距離感を合わせようとするため、ショットが安定しません。打つ前に、落とし所や使用するクラブ、振り幅を決めたら、自信を持ってテンポよく振り切りましょう。

    もし迷ってしまったら、一度アドレスから仕切り直すのも効果的です。

    グリーン周りのアプローチに苦手意識がある人は、「ゴルフのチッパーとは? 使い方を学んでアプローチの苦手を克服しよう!」をご覧ください。チッパーは一度試してみる価値があるかもしれません。

    4.アプローチショットが成功するポイント【7選】

    チップショットとピッチショットに共通する、実践的で成功に繋がるショットのコツを厳選して7つ紹介します。次のリストをチェックしてアプローチショットの向上に役立ててみてください。

    【1】スタンスは狭く
    【2】一定の力でグリップを握る
    【3】バックスイングは制御できる範囲で
    【4】上半身は垂直に構える
    【5】スムーズな加速でワイドに振る
    【6】絶対に減速しないr
    【7】基本の手元は少し高く

    【1】スタンスは狭く

    短い距離のアプローチでは、コントロールを高めるためにスタンス幅を狭くすることが重要です。過剰な体重移動や体のブレを抑えられるので、正確にクラブを運ぶことができます。

    5〜15ヤードのショットでは、足が軽く触れる程度のスタンス幅が理想的です。ショットの距離が長くなるにつれ、徐々にスタンス幅を広げて調整すると、安定したスイングをすることができます。

    【2】一定の力でグリップを握る

    グリップを一定の力で握ることがアプローチショットの基本です。スイング中の握る力にムラがあると、距離感や方向性が乱れ、緩みやクラブヘッドが暴れる原因になります。

    ガチガチに力んで握ると、クラブを自然に振ることができず、距離感の調節が難しくなりますし、力まないようにグリップを軽く握っている人は、切り返しでシャフトのタメが強くなり、クラブヘッドが遅れてミスしやすくなることがあります。

    常に一定の力で握ると、芝に当たり負けせず、腕とクラブを同調しながら正確にクラブをコントロールできます。

    【3】バックスイングは制御できる範囲で

    距離感をコントロールできる範囲の大きさでバックスイングしましょう。打ちたい距離に対してバックスイングが大き過ぎると、インパクトの力加減を手先で調整しがちです。ショットの前に腕の振り幅を決めると、一定のリズムと距離感を保つことができます。

    【4】上半身は垂直に構える

    クラブを正確にインパクトさせるためには、スイング中の上半身の傾きを防ぐことがポイントです。ピッチショットやチップショットでは、左足重心で体を回転させるので、右肩が大きく下がらないように意識できると、回転軸がブレにくくインパクトの精度が高まります。

    【5】スムーズにワイドに振る

    テークバックではコッキング(手首を親指側へ曲げる動き)を少なめにし、アドレスのシャフトと腕の関係性をキープしたまま、ワイドにクラブを引きましょう。

    左右同じ振り幅になるように、トップの高さとフォローの高さをそろえ、スムーズに加速しながら振ります。無理にクラブを上から打ち込むのではなく、自然な体の回転を利用してスイングすると、やさしくショットを打つことができます。

    【6】絶対に減速しない

    ダウンスイングで減速すると、ダフリやトップを引き起こすので、スムーズに振り抜くようにしましょう。バックスイングとダウンスイングが1:1の均一なテンポになるように練習すると、緩みや減速が起きづらくスピン量も安定するので、結果として距離感が安定します。

    【7】基本の手元は少し高く

    クラブを短く握るとき、ハンドダウン(手元を低く)に構えていませんか?ピッチショットやチップショットでは、フルショットより少し手元を高めに構えてみましょう。

    シャフトを少しアップライト(地面に対し垂直に立てる)にすると、バンスがしっかり効くのでクラブの抜けが良くなります。アップライトに構えるとボールが右に飛びそうで心配な人は、ボール位置をスタンスの真ん中からやや左に配置するか、少しフェースを閉じて握ることで調節してみてください。

    5.まとめ

    アプローチショットの基本となるのがピッチショットとチップショットです。まずは、正しい構えと打ち方でボールをクリーンに打つ練習から始めてみましょう。基本を固めると、アプローチの成功率が上がり、スコアメイクがより楽になるはずです。

    この記事のタグ

    • アプローチ

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