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    チップショットとピッチショットの違いは? それぞれのアプローチの特徴とチップショットの打ち方を解説

    チップショットという言葉を聞いたことはありますか? ランニングアプローチとも言われるチップショットは、コロがして寄せるアプローチです。また、グリーン周りでのアプローチは、チップショットのほかにピッチショット、ピッチエンドランと呼ばれる打ち方があり、この3種類の打ち方を使い分けることで、スコアメイクにも直結します。そこで本記事では、3つのアプローチショットの基本的な違いや、チップショットの打ち方を分かりやすく解説します。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年5月15日 06時14分

    • レッスン
    • アプローチ
    目次 / index
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    1.チップショットとピッチショットの違いは?3種類のアプローチを紹介

    グリーン周りから寄せる方法は主に3種類のアプローチがあります。

    ・チップショット(コロがし)
    ・ピッチショット(上げて止める)
    ・ピッチエンドラン(チップショットとピッチショットの中間)

    ライやシチュエーションに合わせて、アプローチを使い分けることができれば、少ない打数でのホールアウトが可能になります。それぞれ順番に確認していきましょう。

    チップショットとはコロがしのアプローチ

    チップショット(chip shot)は、グリーン周りからコロがして寄せるアプローチ方法です。ランニングアプローチとも呼ばれています。ちなみに、クラブのチッパー(Chipper)はパターのような感覚で、ボールをコロがすことができるように設計されていますが、その名の通りチップショット用に作られたクラブです。

    チップショットはスイングの振り幅が大きくないため、トップなどのミスをしても大きくオーバーしてしまうリスクが低く、ミスの幅が小さいのが特徴です。初心者から上級者まで幅広く使えるアプローチといえるでしょう。バンカーやラフなど、手前に障害物がないシチュエーションでは、基本的にチップショットで打つほうがやさしいとされています。

    一般的に、チップショットに用いるクラブはロフトが立っている8番アイアン〜PWあたりを使います。ショートアイアンのクラブであれば、ボールにあまりバックスピンをかけることなく、距離感だけを考えて振り幅を決めていけます。キャリー(打ち出しから着地地点までの距離)とランの比率はクラブによっても変わりますが、1:2から1:4程度が目安になります。

    他のアプローチショットとは違い、パターに近い振り幅でスイングすることができるため、ミスの幅が小さく、ピンに寄せやすいのが特徴です。

    ピッチショットは上げて止めるアプローチ

    一方、似たような名前のピッチショット(pitch shot)は、ボールを上げて止めるアプローチ方法です。グリーン周りで障害物を越えてピンに近づけたい時や、グリーンエッジから距離がなくピンまでの落とし所が狭い時などで、着地後すぐにボールを止めたい場面で使います。

    ピッチショットで使うクラブは主に、アプローチウェッジ(AW)やサンドウェッジ(SW)のような、ロフト角が大きいクラブを使用するのが一般的です。ゴルファーによってはロブウェッジ(LW)と呼ばれるロフト角が60度以上のクラブを使用することもあります。

    ピッチショットは技術的にチャレンジングなショットです。短い距離に対して振り幅が大きいため、トップなどのミスをした時はグリーンを大きく超えてトラブルになる可能性があり思い切りが必要になります。

    特にフェースを開いて打つロブショットのように、さらに高度な技術を要するバリエーションもあります。障害物を越える必要がある場合や、グリーンが硬くてボールを止めにくい状況では、ピッチショットが非常に有効です。

    ライやシチュエーションを見極めた上でピッチショットが使えるかどうか判断が求められます。しかし、練習を重ね、ピッチショットを身につければ、より多くの場面でスコアをセーブすることが可能になります。

    ピッチエンドランはチップショットとピッチショットの中間

    ピッチエンドラン(pitch and run)は、チップショットの低い軌道とピッチショットの高い軌道の中間に位置するアプローチです。ボールを少し浮かせつつも、その後のラン(コロがり)を利用してピンに近づけます。

    使用するクラブはピッチングウェッジ(PW)やアプローチウェッジ(AW)が一般的です。クラブのロフトをそのまま活かしてボールを適度に浮かせます。キャリーとランの比率を約1:1くらいでピンに寄せていきます。

    グリーン周りの様々な状況に対応可能で、使うクラブによってキャリーとランの比率を変えて使い分けるとピッチエンドランでよりピンに寄せられるはずです。

    2.チップショットの打ち方のコツ

    チップショットの構えや意識することなど、打ち方のコツを3つ紹介します。チップショットの打ち方を身につければ、ピンに寄せられる確率がグッと高くなるはずです。

    ・ボール位置は右足寄り
    ・ハンドファーストは強め
    ・腕や肩に力を入れない

    ボール位置は右足寄り

    アドレスでは、通常のアプローチよりもボールの位置を右足よりに置きます。チップショットでは、ボールにスピンが入ったり入らなかったりするのを防ぐため、右ツマ先の前あたりにボールを置きます。

    グリーンに着弾してからバックスピンがかからないほうが距離感がつかみやすく、寄せやすいのでおすすめです。

    ハンドファーストは強め

    右足寄りまたは、右ツマ先の前にボールを置くことによって、自然とハンドファーストで構えることができます。ハンドファーストは手がクラブヘッドよりも目標方向にある状態です。

    ハンドファーストで構えると通常よりもロフトが立った状態でインパクトできます。すると、ボールが低く飛び出し、あまりバックスピンがかからずに打つことができるため、落とし所を決めやすく、何ヤードコロがるかイメージもしやすいです。距離感が大きくずれることなく想定外のミスを減らせます。

    腕や肩に力を入れない

    腕や肩に力が入ってしまうとミスの原因になってしまいます。防止する方法として、軽くワキを締めましょう。ワキにボールが1個挟めるか挟めないかくらいで十分です。ワキを軽く締めて肩回りの力が抜けると締まりのあるアドレスになります。

    腕や肩に力が入った状態でアドレスをしてしまうと、重心が上に上がってしまいます。重心が高くなるとアプローチでミスしやすくなりがちです。首回りや肩の力を抜いて、ヘソを起点に左右対称にスイングすると、ボールにコンタクトしやすくミスショットが減らせます。

    チップショットの打ち方については、詳しくは『吉田優利 ピンにからむアプローチの考え方 コロがしのアプローチの注意点』(ALBA TV)をご覧ください。吉田優利は実戦でも9割以上コロがしのアプローチを使っていると言います。

    3.まとめ

    チップショットは3つのアプローチの中では1番難易度が低い打ち方です。実際のラウンド中でも、バンカーなどの障害物を越えなくてはならない状況を除き、積極的に使っていくといいでしょう。

    チップショットは最も基本のアプローチショットです。そして、だからこそ、どうしても正しくマスターしておきたい基本技術ともいえます。たくさん練習して、ラウンドでも自信を持って打てるようになっておきましょう。

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    • アプローチ

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