ジェイソン・デイはタメを作らない「ウェッジ型スイング」で飛ばす
一流選手の連続写真から本当にアマチュアが学べるポイントだけを、プロコーチのパイオニア内藤雄士がクローズアップして解説。ジェイソン・デイは飛ばし屋でありながら、バンカーの名手でもあるが、その強さの秘密は“ウェッジ型スイング”にあると内藤は分析。ウェッジ型スイングとは…?(※ALBA746号掲載)
配信日時:2019年2月16日 03時00分
ウェッジ型スイングで飛ぶヒミツは…?捻転差の大きいトップでヘッドを走らせる
【SCOPE!】遠心力を使うためノーコックで上げる
ヘッドが体の近くを通るスイングではなく、ノーコックでゆるやかなフェースローテーションをするテークバックによって、遠心力を生かせるスイング軌道になっている。
【SCOPE!】太モモの角度をキープして胸を大きく回す
上半身は右肩が見える深いトップを作りながら、下半身はベルトがほぼ正面で太モモも正面を向いている理想的な捻転。下半身の角度を変えずに、胸や肩を回すことが大事。
【SCOPE!】地面を蹴ることで上体が高速回転
左足では地面からの反発パワーを上半身に伝え、右足は太モモを回しながらの回転パワーを目標方向に向けることで、上半身をスピーディーに回転する捻り戻しのパワーを生む。
ヘッドが体の近くを通るスイングではなく、ノーコックでゆるやかなフェースローテーションをするテークバックによって、遠心力を生かせるスイング軌道になっている。
【SCOPE!】太モモの角度をキープして胸を大きく回す
上半身は右肩が見える深いトップを作りながら、下半身はベルトがほぼ正面で太モモも正面を向いている理想的な捻転。下半身の角度を変えずに、胸や肩を回すことが大事。
【SCOPE!】地面を蹴ることで上体が高速回転
左足では地面からの反発パワーを上半身に伝え、右足は太モモを回しながらの回転パワーを目標方向に向けることで、上半身をスピーディーに回転する捻り戻しのパワーを生む。
地面からのパワーが高速回転を生む
「スイングタイプで言うと、ドライバー型の選手はハンドファーストで当てて“パワー”で飛ばしています。一方で、ウェッジ型のジェイソン・デイはアーリー・リリースからの“スピード”で飛ばしています。
そのスピードを生んでいるのが捻転差の大きいトップ。アドレスとトップを比較したときに上半身は背中が90度以上も回転するくらい、大きく回しています。逆に下半身は右の太モモの角度をアドレスからキープしていて、ほとんど動いていません。
この上半身を捻ったトップから、ダウンスイングでは地面からの反力を最大限に使っています。ダウンスイング中は基本的には右重心ですが、一瞬だけ左足を踏むことで、地面からの反力が下から上に伝わって、それと同時に右の太モモを一気に目標方向に回転させています。
土台である下半身のパワーで、上半身を回すことで、スピーディに上半身を捻り戻すことができます。その捻り戻しのスピードで、ヘッドを加速させ世界トップレベルの飛距離を生んでいるのです」
そのスピードを生んでいるのが捻転差の大きいトップ。アドレスとトップを比較したときに上半身は背中が90度以上も回転するくらい、大きく回しています。逆に下半身は右の太モモの角度をアドレスからキープしていて、ほとんど動いていません。
この上半身を捻ったトップから、ダウンスイングでは地面からの反力を最大限に使っています。ダウンスイング中は基本的には右重心ですが、一瞬だけ左足を踏むことで、地面からの反力が下から上に伝わって、それと同時に右の太モモを一気に目標方向に回転させています。
土台である下半身のパワーで、上半身を回すことで、スピーディに上半身を捻り戻すことができます。その捻り戻しのスピードで、ヘッドを加速させ世界トップレベルの飛距離を生んでいるのです」
解説・内藤雄士(ないとう・ゆうじ)/1969年生まれ。ツアープロコーチの第一人者として丸山茂樹のツアー3勝をサポート。現在はツアープロのコーチングをしながら、PGAツアーの解説者としても活躍。
★「ALBA-TrossView」最新号・766号の巻頭特集は…米ツアーで独占キャッチ!飛ばし屋たちはみんな右サイド打法だった!?★
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