松山英樹の“ライに影響されない”万能アプローチ!ノーコックで体を回すだけ
一流選手の連続写真から本当にアマチュアが学べるポイントだけを、プロコーチのパイオニア内藤雄士がクローズアップして解説。「スクランブリング(パーオンできなかったホールでパーかバーディで回る確率)」を毎年60%以上キープする松山英樹のアプローチをひも解く(ALBA763号掲載)
配信日時:2019年2月21日 00時00分
松山英樹のアプローチ連続写真(正面)
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松山英樹のアプローチ連続写真(後方)
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日本ツアーでは鋭角に打ち込むが主流
「松山英樹選手のアプローチは、日本でオーソドックスと言われる打ち方ではありません。おそらく、米国ツアーに参戦するようになって、欧米スタイルに変更したと思います。
特徴はダウンスイングからフォローまでヘッドを低く動かすこと。写真は40〜50ヤードのアプローチですが、入射角が浅くて、フォローも低い。ボールの下を薄く、音で言うと“スッ”とさらうように打っているのが特徴です。
一般的に日本では、もっと強く打ち込むアプローチが主流。入射角も鋭角で“バンッ”と音がします。もちろん日本的な打ち方でも、高麗芝であれば問題ありません。でも米国は芝の種類が多彩で、硬いバミューダ芝から、柔らかいベント芝まであって、西と東でも全く芝が違います。
だから、松山選手はどんな芝や地面でも対応できるように“薄くとる”アプローチを習得したのでしょう。
テークバックを見ても、ほとんど手首のコッキングを使わずに、上半身の回転に合わせてクラブが動いているだけです。そのままダウンスイングからフォローまで、手首と胸の三角形を崩すことなく、上半身の回転で打っています。
三角形をキープする打ち方は日本のアマチュアの方も手打ち防止の参考になると思います」
解説・内藤雄士(ないとう・ゆうじ)/1969年生まれ。ツアープロコーチの第一人者として丸山茂樹のツアー3勝をサポート。現在はツアープロのコーチングをしながら、PGAツアーの解説者としても活躍。
特徴はダウンスイングからフォローまでヘッドを低く動かすこと。写真は40〜50ヤードのアプローチですが、入射角が浅くて、フォローも低い。ボールの下を薄く、音で言うと“スッ”とさらうように打っているのが特徴です。
一般的に日本では、もっと強く打ち込むアプローチが主流。入射角も鋭角で“バンッ”と音がします。もちろん日本的な打ち方でも、高麗芝であれば問題ありません。でも米国は芝の種類が多彩で、硬いバミューダ芝から、柔らかいベント芝まであって、西と東でも全く芝が違います。
だから、松山選手はどんな芝や地面でも対応できるように“薄くとる”アプローチを習得したのでしょう。
テークバックを見ても、ほとんど手首のコッキングを使わずに、上半身の回転に合わせてクラブが動いているだけです。そのままダウンスイングからフォローまで、手首と胸の三角形を崩すことなく、上半身の回転で打っています。
三角形をキープする打ち方は日本のアマチュアの方も手打ち防止の参考になると思います」
解説・内藤雄士(ないとう・ゆうじ)/1969年生まれ。ツアープロコーチの第一人者として丸山茂樹のツアー3勝をサポート。現在はツアープロのコーチングをしながら、PGAツアーの解説者としても活躍。