「狙える5番、確実な3番」〜フェアウェイウッド集中講座
パー5の第2打。フェアウェイど真ん中、ライもいい。ここはフェアウェイウッドで確実に飛距離を稼ぎたい。ところがリキんでチョロったり、打球を曲げて大ケガを招くこともしばしば。そこで、プロの中でもショットの安定度抜群の藤田寛之に、5番ウッド、3番ウッドと分けて、それぞれを打ちこなすコツを教わった。(ALBA716号掲載)
配信日時:2019年4月3日 09時45分
【確実な3番ウッド】頭を後方に残して体を回すとソールが滑って払い打てる
(1)ボール1個分の違いが成否を分ける
「ボールの後方で体を回して打つのに重要となるのが、アドレス時のボール位置。よく、きちんと当てたいからと右足寄りに置く人がいますが、左カカト線上辺りが妥当。例えばそこからボール1個分も右足寄りに入ると、ボクでもダウンスイングで詰まってしまって、まともに打てる気がしませんからね」
(2)テークバックではヘッドを低く、長くが必須
「手先でクラブを操作しては、正しく払い打つことはできません。そこで肝心となるのも、やはりテークバック。手元が右腰の高さ近くに上がるまでは極力ノーコックで、ヘッドを低く、長く動かすようにしましょう。そうすればスイングアークが大きくなって、必然的にインパクトゾーンも低く、長くして打てるようになりますよ」
(3)インパクトよりもフィニッシュを意識
「正しく払い打つには、インパクトの意識を捨て、スイングするのも大切な要素です。ボールをきれいに払おうとすると、体の動きが止まってヘッドの入り方をかえって悪くします。意識すべきはフィニッシュをとること。素振りでフィニッシュ位置を先に決めておき、そこに収めるようにして振りましょう」
ミスをしてもソールが滑る状況を作っておいてあげる
「5番ウッドは打ち込み気味に使うクラブですが、3番ウッドはシャフトも長い分、ソールを芝に滑らせて払い打つようにして使うクラブです。昔から竹ぼうきで掃くように、といった表現もされてきました。しかし、そこで勘違いしてはいけないのが、自らインパクトゾーンでソールを滑らせないこと。わざわざダフって打とうとしているようなものですからね。
また、すべてのクラブで大事なことですが、とりわけ3番ウッドでは頭をボールの後方に残し、その場で体を回して打つことを強く意識してください。その結果、多少ヘッドがボールの手前から入っても、ソールが滑って払い打てます。
一般的に3番ウッドは芝から打つうえで一番難しいクラブといわれています。でも今は道具も進化して、芝からでもラクにボールを拾えて飛ばせるモノが多くなりました。3番ウッドを苦手にしている人は、いろいろ試打して自分向きの1本を探り当てるようにしてください」
また、すべてのクラブで大事なことですが、とりわけ3番ウッドでは頭をボールの後方に残し、その場で体を回して打つことを強く意識してください。その結果、多少ヘッドがボールの手前から入っても、ソールが滑って払い打てます。
一般的に3番ウッドは芝から打つうえで一番難しいクラブといわれています。でも今は道具も進化して、芝からでもラクにボールを拾えて飛ばせるモノが多くなりました。3番ウッドを苦手にしている人は、いろいろ試打して自分向きの1本を探り当てるようにしてください」
講師・藤田寛之(ふじた・ひろゆき)/1969年生まれ、福岡県出身。92年プロ転向、ツアー通算18勝。40歳を過ぎてから12勝を積み重ね、2012年には賞金王の座に就いた“中年の星”。⇒プロフィールはこちら