つかまえて気持ちよく飛ばしたい!右プッシュ撲滅宣言(講師・加瀬秀樹)
待望のゴルフシーズン到来。冬の厚着から解放され、身も軽やかにドライバーでカッ飛ばそうと思いきや、ボールが全然つかまらず、右の林に打ち込んでばかり…。右プッシュを生む2大原因と、その解決策を加瀬秀樹に学ぶ。(※ALBA698号掲載)
配信日時:2019年4月10日 07時00分
【右プッシュの原因2〜あおり打ち対策】ロフトを立てて構えるとつかまる打ち方がしやすい
アドレス時、ちょっとした手元の位置やグリップの握り方の違いでフェースが開いていることがよくある。ヘッドの後ろ側を少し上げてロフトを立てる。それだけだとハンドファーストが強すぎるので、フェースの先端を少し閉じる。
×フェースが開いているとインサイドに引きやすい
「人は大抵、構えたときにフェースの向きに合わせてクラブを引くもの。当然、ダウンスイングにも大きな影響を与えます。つまり、アドレス時にフェースが大きく右に向いていたら、ヘッドは極端にインサイドに上がりやすくなって、ダウンスイングもインから入りすぎるようになるというわけです」
○ヘッドの後ろ側を浮かすと真っすぐに引ける
「ヘッドの後ろ側を少し浮かせロフトを立てるようにすると、フェースをかぶせなくてもスクエアの状態になります。そうするとテークバックでヘッドを真っすぐ引けて、ダウンスイングでも適度な高さから下ろして打てるようになるでしょう。ボールのつかまりをよくして、方向性のいい打球となるはずです」
【Point】手元は体の近くで回転を止めずに振る
「ボールのつかまりをよくして打つには、左ヒジを早めにたたみ、フォローサイドで手元を体の近くに通すよう振り切るのが得策。ただし、体の回転を決して止めないこと。フルスイング時よりも手元の低い、小さなフィニッシュとなっても、肩をしっかりと回し切るようにしましょう」
【NG】フォローを大きく取らない!フェースを急激に返さない!
「右プッシュを食い止めるには、大きく振り切らないのも手。大きく振ろうとすると手元が体から離れて、かえってボールのつかまりを悪くする危険を高めます。その一方で、フェースを急激に返すのもNG。いくらつかまりをよくしたいといっても、それでは引っかけて、ナイスショットを望めません」
「右プッシュを食い止めるには、大きく振り切らないのも手。大きく振ろうとすると手元が体から離れて、かえってボールのつかまりを悪くする危険を高めます。その一方で、フェースを急激に返すのもNG。いくらつかまりをよくしたいといっても、それでは引っかけて、ナイスショットを望めません」
フェースの向きが変われば自然にヘッド軌道も変わる
「右プッシュが続く大きな原因には、ヘッド軌道に微妙な狂いが生じ、極端なインサイド・アウト軌道になっていることも挙げられます。
ゴルフスイングはイン・トゥ・イン軌道が基本ですが、インサイドから入りすぎてしまってはインパクトでフェースが開き、あおり打ちになります。そのためボールが右に打ち出されてしまうのです。
ヘッド軌道の狂いは、これまたその日の体調や感覚のズレで、我々プロでも往々にしてあること。インサイドから入りすぎて打っている以前に、バックスイングからしてインサイドに上がりすぎているのかもしれません。
ただ、自分では普段どおりにスイングしているつもりでヘッド軌道が狂っているわけですから、その判断は難しく、修正も容易ではありません。そんなときは、ヘッドの後ろ側を少し浮かせてロフトを立てて構えるのがおすすめ。
この構え方だと、開き気味のフェースも閉じてスクエアになり、意識せずともヘッド軌道を修正する効果が得られます」
ゴルフスイングはイン・トゥ・イン軌道が基本ですが、インサイドから入りすぎてしまってはインパクトでフェースが開き、あおり打ちになります。そのためボールが右に打ち出されてしまうのです。
ヘッド軌道の狂いは、これまたその日の体調や感覚のズレで、我々プロでも往々にしてあること。インサイドから入りすぎて打っている以前に、バックスイングからしてインサイドに上がりすぎているのかもしれません。
ただ、自分では普段どおりにスイングしているつもりでヘッド軌道が狂っているわけですから、その判断は難しく、修正も容易ではありません。そんなときは、ヘッドの後ろ側を少し浮かせてロフトを立てて構えるのがおすすめ。
この構え方だと、開き気味のフェースも閉じてスクエアになり、意識せずともヘッド軌道を修正する効果が得られます」