木に当てない!枝にも当てない!林からの100点ショット(講師・清水洋一)
ティショットが大きく曲がって、ボールは林の中へ。グリーンは狙えないので、フェアウェイへ確実に出しておきたい場面。ところが木に当てたり、高く上がりすぎて枝を直撃することがよくある。そんなミスを犯さぬために、林からの脱出法を清水洋一に学ぶ。(※ALBA701号掲載)
配信日時:2019年4月11日 03時30分
目次 / index
【安全・確実なルートを探る】無理に狭い空間を狙わず、多少のミスが許される空間を狙う
◎8割未満はギャンブル!ミスの上塗りをしない
ライも悪いだけに、うまく抜くのは至難の業。脱出に失敗すれば、そのホール、大叩き必至だ。すでに大きなミスをして林にいるので、そこではもう危険を冒さず確実なルートで脱出優先しよう
◎5、7、9番アイアンの最低3本を手にする
林の中では5、7、9番アイアンが最適クラブ。状況ごとにいずれかのクラブで脱出を試みる。ライが悪いことに加え、打球が上がりすぎる恐れのあるSWやAWは不適応クラブ。チョンと出すだけならPWは可。それでも9番アイアンを短く握り、ボールの近くに立って打つほうが、より無難に出せる。
ライも悪いだけに、うまく抜くのは至難の業。脱出に失敗すれば、そのホール、大叩き必至だ。すでに大きなミスをして林にいるので、そこではもう危険を冒さず確実なルートで脱出優先しよう
◎5、7、9番アイアンの最低3本を手にする
林の中では5、7、9番アイアンが最適クラブ。状況ごとにいずれかのクラブで脱出を試みる。ライが悪いことに加え、打球が上がりすぎる恐れのあるSWやAWは不適応クラブ。チョンと出すだけならPWは可。それでも9番アイアンを短く握り、ボールの近くに立って打つほうが、より無難に出せる。
【Point1】林に入る前に一度グリーン方向を確認
ボールを林に打ち込むとアタフタとしがちですが、冷静に対処して被害を最小限度に抑えたいところ。そこで、林に入る前に一度グリーン方向に目を向けて、ハザードの位置やピンポジション等をチェック。脱出するにしてもフェアウェイのどの辺りに出したら次打で狙いやすいか見極め、それに合ったクラブで対処しましょう。
【Point2】打球の方向だけでなく上がりすぎにも要注意
ダフリ防止を兼ねてボールを右足寄りにセットしても、ヘッドを鋭角に下ろしてガツンと打つのはNG。すると打球にスピンがかかって思いのほか高く上がり、枝に当たる危険性があります。ただライが悪い状況ほど、ある程度の打ち込みが必要となるので、その分を計算に入れてロフトの立ったクラブを選択するようにしましょう。
ダフリ防止を兼ねてボールを右足寄りにセットしても、ヘッドを鋭角に下ろしてガツンと打つのはNG。すると打球にスピンがかかって思いのほか高く上がり、枝に当たる危険性があります。ただライが悪い状況ほど、ある程度の打ち込みが必要となるので、その分を計算に入れてロフトの立ったクラブを選択するようにしましょう。
【Point3】アプローチ感覚でサラッと打ち抜く
ライが悪い林の中でも、ボールをサラッと打ち抜くことが大事。ボールを出したいフェアウェイにグリーンがあると思って、そこにランニングアプローチ感覚で乗せる感じがベスト。事前の素振りで、それを体にインプットしてから本番に臨むのがお勧めです。
ライが悪い林の中でも、ボールをサラッと打ち抜くことが大事。ボールを出したいフェアウェイにグリーンがあると思って、そこにランニングアプローチ感覚で乗せる感じがベスト。事前の素振りで、それを体にインプットしてから本番に臨むのがお勧めです。
脱出できる可能性が低いチャレンジは必ず失敗すると考える
「林からの脱出…前方にある木と木の間のわずかな隙間をうまく抜ければ、グリーンに近づけられる状況。でも林の中では成功率5割以下と思える選択は避け、無理をしないのが絶対的鉄則です。
そもそも林から打つということ自体、すでに大きなミスをしているわけであって、それをギャンブルで取り返そうとするのは間違った考え方。ましてや林の中といえば大抵、薄芝や土の上から打たざるを得ません。そこで狭い空間を狙うなどミスを重ねるだけでしょう。
もしかしたらうまく抜けるかも、という気持ちが湧いても、急がば回れ。“林の中で、もしかしたらはない”と自分にいい聞かせるべきです。
よって、仮にグリーンまでの距離が遠くなっても、多少ミスしても脱出できるルートを見つけ、安全、確実に脱出を図ること。そうして、そのホールのケガを最小限度で止めることに全力を傾けてください」
そもそも林から打つということ自体、すでに大きなミスをしているわけであって、それをギャンブルで取り返そうとするのは間違った考え方。ましてや林の中といえば大抵、薄芝や土の上から打たざるを得ません。そこで狭い空間を狙うなどミスを重ねるだけでしょう。
もしかしたらうまく抜けるかも、という気持ちが湧いても、急がば回れ。“林の中で、もしかしたらはない”と自分にいい聞かせるべきです。
よって、仮にグリーンまでの距離が遠くなっても、多少ミスしても脱出できるルートを見つけ、安全、確実に脱出を図ること。そうして、そのホールのケガを最小限度で止めることに全力を傾けてください」