振り幅重視?感覚重視?100ヤード以内を上手に打ち分ける!(講師・秋葉真一)
距離をコントロールする難しさは多くのゴルファーが感じている部分だ。特にグリーンまで100ヤード以内の中途半端な距離はスコアに直結するだけになんとか克服したいもの。本格的なゴルフシーズンに入る前に、距離の打ち分け法を秋葉真一に学ぶ(※ALBA647号掲載)。
配信日時:2019年4月19日 08時00分
【100Y以内コントロールショットのコツ/上半身編】ノーコックでヘッドを直線的に動かす
体の回転よりもヘッドを加速させてはダメ
「まず上半身の動きから説明していきましょう。中途半端な距離になると急にミスが出る原因は、スイングリズムが速くなる点にあります。振り幅が小さくなると飛ばない感じがして、手先でヘッドを加速させようとする。典型的な手打ちです。
距離を打ち分けるためには手首の動きは極力おさえるようにしましょう。ヘッドの重さによって多少コックは入りますが、基本的にアドレス時の手首の角度を保ったままスイングします。
結果、前傾角度は保たれるし、ヘッドの軌道も直線的に動くようになり、ボールがフェースに長く乗るようになります。
コントロールショットの体の回転スピードは、どの距離も同じでいいでしょう。手先を使って急激な加速をさせないようにしてください」
距離を打ち分けるためには手首の動きは極力おさえるようにしましょう。ヘッドの重さによって多少コックは入りますが、基本的にアドレス時の手首の角度を保ったままスイングします。
結果、前傾角度は保たれるし、ヘッドの軌道も直線的に動くようになり、ボールがフェースに長く乗るようになります。
コントロールショットの体の回転スピードは、どの距離も同じでいいでしょう。手先を使って急激な加速をさせないようにしてください」
【POINT1】インパクトまでは胸がボールを向いたまま振り抜く意識を持つ
目標方向を早く見ようとすると体が伸び上がりやすくなります。微妙な距離の打ち分けにおいて、前傾角度が崩れることは最も避けたいこと。インパクトまでは胸がボールを向いたまま振り抜く意識を持ちましょう。アドレス時の手首の角度をキープしたまま振れば、前傾角度は崩れにくくなります。手首の角度、前傾角度が保たれていれば、インパクトはいつも同じ形になる。だから振り幅で距離を打ち分けられるんです。
【POINT2】100ヤード以内はタテ振りを意識しよう
ヘッドを速く動かそうとすると手首の動きが入りやすくなります。手首を返す動きはヘッド軌道をヨコ振りにするので、フェースにボールが乗りにくくなります。これが距離感の誤差につながるので、100ヤード以内はタテ振りをしてください。
【POINT3】1インチ短く持てば5ヤード調節できる
振り幅に加えてグリップの握りやボール位置を変えることでさらに細かい打ち分けが可能になります。例えば1インチ短く握るだけで5ヤード飛ばなくなるし、やや難度は高くなるがピン奥につけたくないときなど、フェースを開くと距離を落として止めることが可能です。
【POINT4】ダウンスイングでタメを作りすぎない
ショットイメージの基本は上から下ですが、ハンドファーストが強くなりすぎないように注意しましょう。上から鋭角に入りすぎるとスピン量が多くなるので、キャリーの距離だけでなく、グリーン面に落ちてからの距離感も合いにくくなります。やや早めにリリースするイメージで振ると、ソール面を滑らせることができるのでミスも出にくいですが、ダウンで手元が先行すると、入射角が鋭角になりスピン量が増えて距離を合わせにくくなります。