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【稲見萌寧はいつだってバーディ狙い:第1回】フェース面を目標に向けたまま振り抜こう!

【稲見萌寧はいつだってバーディ狙い:第1回】フェース面を目標に向けたまま振り抜こう!

稲見萌寧がピンポイントで狙えるアイアンショットのとっておきテクニックを初公開。第1回のテーマは『フェース面を目標に向けたまま振り抜こう!』。

配信日時:2020年5月8日 01時15分

第1回 フェース面を目標に向けたまま振り抜こう!

昨年、78.2079%でパーオン率第1位に輝いた稲見萌寧。今季はその正確なアイアンショットを武器にさらなる飛躍が期待されるが、なぜそれほどまでにアイアンショットの精度が高いのだろうか。5回に分けてその秘密を徹底的に解明すると同時に、アベレージゴルファーでも正確なアイアンショットが打てるコツを聞いてみた。ぜひスコアアップに役立てよう!

取材・構成 山西英希 取材協力:北谷津ゴルフガーデン

ピンをデッドに狙うのが基本

クラブを短く握るときは右手親指を思い切って3センチほどヘッド方向に近づける

クラブを短く握るときは右手親指を思い切って3センチほどヘッド方向に近づける

昨季は史上最高パーオン率を記録した稲見萌寧。パーオン率が高いからといって、稲見はグリーンの真ん中を狙っているわけではない。ただグリーンに乗せるのはプロにとっては簡単だが、そのときの調子や順位、スコアなどにもよるが、ピンをデッドに狙うのが基本だ。

「ピンがグリーンの端に切ってあっても、デッドにねらうぶん、少しでも左右にブレるとカラーに外れるんです。カラーに乗ったぶんも含めればパーオン率は80%を超えていたと思います」

ピンデッドはグリーンを外すリスクもあるが、何もないところを狙うよりも集中力が増すメリットもある。そして何よりも成功したときはバーディ奪取の確率が高くなる。

「ただし、グリーンの手前に池やバンカーがあり、ピンが手前にあるときは例外です。ギリギリのクラブで打つと、少しでもミスをしたときに池やバンカーにつかまるので、番手を1つ上げてクラブを短く持ちます。もしくは、普通に握って振り幅を抑えます」

振り幅はフルショットの8割でいい

大きめのクラブで距離を抑えたいときは振り幅をコンパクトにする

大きめのクラブで距離を抑えたいときは振り幅をコンパクトにする

フェースを開閉せずにヘッドを目標に向って出す

インパクト後もそのままフェースの向きを変えずに、目標に向ってヘッドを出していくイメージ

インパクト後もそのままフェースの向きを変えずに、目標に向ってヘッドを出していくイメージ

スイング軌道はインサイドインでも、稲見にはクラブフェースを開閉する意識はない。むしろインパクトゾーンではフェースをスクエアに保ちたいという。

「ボールを狙ったところへ落とすために大切なポイントは、インパクトでフェース面を目標に向けることです。この時間が長ければ長いほど真っすぐ飛んでいくし、番手どおりの飛距離を得られます。スピンのかかり方も一定で、しっかりバックスピンがかかるので、グリーンに落ちたあと転がりすぎることがありません。イメージとしては、スイングの最下点でボールをとらえた後、そのままフェースの向きを変えずに、目標に向ってヘッドを出していきます」

手首のコックをほどかずに打つのが正解

トップからインパクトまで手首のコックをほどかずにクラブを下ろす。インパクトではシャフトが目標方向に傾いたハンドファーストの形になる

トップからインパクトまで手首のコックをほどかずにクラブを下ろす。インパクトではシャフトが目標方向に傾いたハンドファーストの形になる

それでは、インパクトゾーンでフェースをスクエアに保つにはどうしたらいいのだろうか?

「トップからダウンスイングにかけて手首の角度をほどかないことです。手首の形を変えずにクラブヘッドをボールにぶつけます。ダウンスイングで手首のコックをほどくと、インパクトゾーンで手首が返るので、フェースも返ってしまい、スクエアな状態をキープできません。手首を返さずに、インパクト後は腕を伸ばしていくのが正解です」

インパクトではハンドファーストの形になるので、シャフトが目標方向に傾く。手首のコックをほどくと、その傾きがなくなるので方向性も悪くなり、適正なバックスピンがかからなくなるので注意しよう。

稲見萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。ツアー1勝。昨年の「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾る。賞金ランキング13位に入り、初シードを獲得。正確無比なアイアンショットはプロの間でも評価が高い。今季は出場する全試合で優勝を目指す。都築電機所属。

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