ボールをつかまえるにはインパクトからフォローにかけてフェースを返す動きが必要になります。ただ、手首を使ってフェースを返そうとすると、右にも左にもミスが出てしまうのです。

そこで利用したいのがクラブの遠心力。ダウンスイングのとき、左ヒザで体重を一度受け止めてから、右サイドに頭を戻す動作を入れることで遠心力を発生させます。ヘッドが動きたい方向と逆方向に力を働かせるのは陸上のハンマー投げの原理と同じ。飛ばそうとして体ごと左に体が突っ込むから、フェースが戻りきらずにボールが右に曲がるのです。右足体重で振ることによって、遠心力でフェースが返り、ボールがつかまって飛距離も出ますよ。

（この記事は2016年9月8日発売のALBA708号に掲載されました）

■3段階レベル別上達法〜100切り〜ドライバーのOBを防ぐ
■3段階レベル別上達法〜90切り〜アプローチの種類を増やす
■3段階レベル別上達法〜80切り〜アイアンの状況別に備える

河野一哉
かわの・いちや／75年生まれ。北海道出身で北海道開催のレギュラーツアー、「全日空オープン」、「サン・クロレラクラシック」、「セガサミーカップ」に出場経験がある。PGAティーチングB級とPGAプロ資格を持ち、札幌市の完全会員制のゴルフスタジオ、NBプライベートゴルフクリニックでレッスンを行っている。