黄金世代No.1の飛ばし屋、いやもしかすると、穴井詩や葭葉ルミ以上の日本女子ツアーNo.1の飛ばし屋かもしれない山路晶。昨年のドライビングディスタンスは250.85ヤードで6位だが、「シーズン中の調子が良いときは、250ヤードのバンカーは越えていたかな」と飛ばしのポテンシャルは計り知れない。そんな山路の飛ばしテクニックを7回に分けてドドーンと公開！　今回は、全身を連動させてスイングのキレを出すために山路が行っているトレーニングを紹介してもらおう。


取材協力／船橋カントリー倶楽部　　撮影／岩本芳弘

------------------

私がオフに取り組んでいたトレーニングは、縄跳びにスクワット、そして“ダッシュ”です。まず、手と足がバラバラに動くと速く走ることができません。全身を連動させることで、スイングのキレがアップします。それに、スイングの始動からフィニッシュまでは2秒ぐらい。一定のスピードで長く走る有酸素運動よりも、短い時間で速く走る無酸素運動のほうがスイングの動きに近いんです。

ただの”ダッシュ”でも効果がありますが、私は50メートルの間に10メートルずつ目印を置いて、シャトルランでタイムを計っています。10メートル走って戻って、20メートルを走って戻って…50メートル走って戻ってと、とにかく全力で走る。これを3本。きついですよ。

このシャトルランの他に、カニみたいに横向きに走ったり、後ろ向きに走るメニューもやっています。後ろ向きに走ると、けっこうふくらはぎに効きます。ゴルフスイングはタテとヨコの動きに加えて回転する動きもある。前も横も後ろもやって、普段の生活で使わない筋肉に刺激を与えることで、軸ブレせずに速くスイングできるようになるんです。

■山路晶
やまじ・あきら／98年9月10日生まれ。静岡県生まれ宮城県育ち。身長166センチ。B型。今年度22歳になる“黄金世代”で、同い年の畑岡奈紗とは仲良し。和歌山県の記録を持っていた母親譲りの俊足で、ヘッドスピードは45m/s前後を記録する。飛距離を生かした攻めのゴルフと、打つとき以外は笑っている明るいキャラクターが魅力。森六グループ所属。山路晶の公式サイトはこちら