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勝みなみの寄せるが勝ち!【第2回】グリーン奥からの下りは“トゥヒット”で球を殺す

勝みなみの寄せるが勝ち!【第2回】グリーン奥からの下りは“トゥヒット”で球を殺す

14年の「KKT杯バンテリンレディス」を史上最年少の15歳で制し、19歳でプロ転向してからも5勝を挙げている勝みなみ。コーチを付けずに勝ち続ける勝に、スコアをまとめるショートゲームを教わろう。

配信日時:2020年10月2日 10時00分

第2回 グリーン奥からの下りは“トゥヒット”で球を殺す

グリーン奥から下りのアプローチは、ちょっとでも強く入ればグリーンオーバーもある

グリーン奥から下りのアプローチは、ちょっとでも強く入ればグリーンオーバーもある

ゴルフは手前からとは言っても、グリーン奥に外してしまうことはある。そうなると、ラフから下りの難しいアプローチに。フワッと上げるのは難しいし、ちょっとでも強く入れば、ピンをオーバーして長いパットが残る。勝みなみ流の簡単に寄せる技とは?

取材協力/鶴舞カントリークラブ
撮影/福田文平

わざと芯を外して、ボールが飛ばないようにする

フェースの芯を外せば、ボールは強く出ない

フェースの芯を外せば、ボールは強く出ない

グリーン奥のラフからのアプローチ。ボールを弱く出さないと、ピンには寄らない。バンカーみたいにフェースを開いてフワッと上げたいところだが、それで打点を間違えば、ボールはカップを超えてグリーンオーバーの危険もある。そんな嫌なイメージがよぎったら「わざと芯を外せばいいんです」と勝はいう。

「下りなのでできるだけ球を殺してグリーンに落としたい。なのでフェースの先で打ちます。そうするとボールを弾いてくれなくなる」。確かにミスヒットすれば、ボールは飛ばない。それをあえて打てというのだ。でもいつも芯に当たるわけではないゴルファーが、わざと芯を外すのって逆に難しいのでは?

サンドウェッジをパターのように使って打つ

ボールに近づいて、上腕とクラブが一直線になるようにハンドアップする
ヒールを浮かせてトゥ寄りで構える
勝は通常のアプローチはテンフィンガーグリップだが、このアプローチでは逆オーバーラッピングで短く握る
ボールをトゥ側で合わせて、パターのように構える
1 / 4
ボールに近づいて、上腕とクラブが一直線になるようにハンドアップする
芯を外してトゥで打つコツはパターのように打つこと。「サンドウェッジをパターのように短く握って、ボールに近づきます。フェースの先で打つので、アドレスでは少しヒールが浮きます」。

さらに勝は、通常のアプローチではテンフィンガーグリップで握っているが、パターと同様に手首を固めてストロークにするために、逆オーバーラピングで握る。すると、サンドウェッジを握っていること以外は、パッティングと同じ構えになるのだ。

「ストロークもパターと一緒です」。ここまでくればあとは、トゥで構えてトゥで打つだけ。実際に勝が打つのを見ると、見事に球の勢いが死んでトロトロと転がっていく。パターのストロークなので空振りの心配もない。ピタッと寄せるには練習が必要だが、いきなり本番で試しても大きなミスなく1パット圏内に寄せられそうだ。

連続写真でグリーン奥から“トゥヒット”をおさらい

パターと同じように構える
パターと同じように手首を固めてストロークする
パターと同じように手首を固めてストロークする
トゥヒットなのでボールは弾かない
やわらかく落ちて、トロトロと転がっていく
1 / 5
パターと同じように構える
■勝みなみ
かつ・みなみ/98年7月1日生まれ。鹿児島県鹿児島市出身。ゴルフ好きのおじいちゃんの影響で8歳からゴルフを始め、14年、高校一年生で出場した「KKT杯バンテリンレディス」で史上最年少(15歳293日)アマチュア優勝を達成して話題を集めた。15年の「日本アマチュアゴルフ選手権」に優勝。17年にプロテストに合格すると、これまでにステップ・アップ・ツアー1勝、レギュラーツアー通算5勝を挙げている。勝は現在、ジュニアがゴルフに触れる場を提供するためにファンから寄付を募っている。勝みなみのギフティング応援ページはこちらから

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