森田理香子のドライバーレッスン【第四回】「右足の蹴りでインパクトの“詰まり”を解消しよう」
森田理香子のドライバーレッスン【第四回】「右足の蹴りでインパクトの“詰まり”を解消しよう」
配信日時:2021年5月27日 08時00分
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18年を最後にツアーから撤退した森田理香子。現役時代は250ヤードだったドライバーの平均飛距離が、回転を重視したスイングに変えた今は、260ヤードに伸びたという。「アマチュアはインパクトで体の回転が止まって、手打ちになっている人が多い」という森田に、“+10ヤード”のドライバーを教わろう。最終回は、インパクトのつまりを解消して、回転力をアップさせる右足の蹴り方について。
撮影:村上航 取材協力:鶴舞カントリー倶楽部
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撮影:村上航 取材協力:鶴舞カントリー倶楽部
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レクシーは地面を蹴って回転力を上げている
私がプロギアでフィッティングを行ったとき、両足で地面をすごく蹴っていたんです。蹴る力がボールに伝わって全身で打てているのが数字に出ていました。PGAツアーの選手はみんな蹴っているし、レクシー(・トンプソン)も跳んでいるように見える。でも私は、蹴って跳ぼうという意識はまったくありません。回転の意識だけ。実は私、現役時代は左の壁を意識して、回転を止めて打っていたんです。「回転してもいいんだよ」と教えてもらってから、飛距離が10ヤードも伸びました。
インパクトで詰まる人は“ベタ足”で振っている
なので、“跳ぶ”意識よりも“回る”意識が大事になってきます。インパクトで体の回転が止まって詰まる人の多くは、右足が“ベタ足”でカカトが上がっていかないんです。アンちゃん(アン・ソンジュ)を代表とする韓国の選手は、ベタ足でも回れるんですけど、彼女たちは例外。
足が止まると、右プッシュやチーピンが出る
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ベタ足だとクラブヘッドが右に出て、右プッシュの原因になる
足が止まると体の回転も止まり、クラブヘッドが右に出て体から離れていってしまう。足を止めると左に振れないんですよね。右足に体重が残るので、右プッシュが出る。腕力が強い男の人なら、チーピンが出る場合もあります。
右カカトを上げれば、体は回転し続ける
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右足を蹴ってカカトを上げることで、インパクトの詰まりを解消して体は回転し続ける
つまり、切り返し以降で右カカトを上げていけば、体の回転は止まりません。クラブを左に振れて方向性が良くなるのです。インパクトで合わせにいく動きがなくなり、振れば振るほど飛ぶスイングに。グリップエンドが体の近くを通り、フィニッシュまでバランス振り切れます。
右ツマ先を地面にネジり込む感覚で蹴る
切り返し以降は右足を蹴って、右ツマ先を地面にネジり込む感じ。目標と反対側に右足の裏を見せる意識でも、右ヒザを目標に向けていく意識でもいいと思います。前にも言いましたが、インパクトで体の回転が止まっても飛ぶ人は飛ぶかもしれませんが、全身が使えれば、もっと飛ぶようになりますよ。
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森田理香子の右足の動きに注目
■森田理香子
もりた・りかこ 1990年1月8日生まれ。京都府京都市出身。ツアー通算7勝。08年にプロ入りし、10年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝。13年には年間4勝を挙げ、23歳で賞金女王に輝いた。18年を最後にツアーから撤退し、現在はゴルフウェアのプロデュースや、ゴルフ中継の解説などで活躍している。練習やトレーニングは継続していて、ドライバーの飛距離は現役時代より10ヤード伸びた。
もりた・りかこ 1990年1月8日生まれ。京都府京都市出身。ツアー通算7勝。08年にプロ入りし、10年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」でツアー初優勝。13年には年間4勝を挙げ、23歳で賞金女王に輝いた。18年を最後にツアーから撤退し、現在はゴルフウェアのプロデュースや、ゴルフ中継の解説などで活躍している。練習やトレーニングは継続していて、ドライバーの飛距離は現役時代より10ヤード伸びた。
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“飛ばしの女王” 森田理香子の「プラス10ヤードのドライバーレッスン」