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    【第4回】小祝さくらの“ザ・レッスン” 高弾道ドローで飛ばす安定ドライバー#3「右耳の後ろから手元を下ろす」

    再現性の高いスイングで安定したショットを打つには、トップからの切り返しも重要。ここで打ち急いでしまうと、手元が外から下りてきたり間のない切り返しになってスイングは安定しない。体が開かず左に乗った力強いインパクトを迎えるために、小祝が気をつけているポイントを聞いた。

    配信日時:2021年9月17日 03時00分

    • レッスン
    • 小祝さくら
    • ドライバーレッスン
    目次 / index
    • 右股関節が入ったトップをつくれたら、左サイドに乗って体の正面でインパクトを迎えたい。そのためには切り返しの間と手元の動きが重要になる
    • 右手で耳たぶをつかんだところよりも、後ろ側から手元を下ろすのが正しい軌道。耳たぶをつかんだところより前から下ろすと、アウトサイドイン軌道になり上体が突っ込みやすく体が開いたインパクトになる
    • 骨盤を意識して下から動いて切り返したら、右耳よりも後ろから手元を下ろす。手元が最短距離を下りてきて左ワキ腹が開かず、つかまった力強いボールが打てる
    • 左右の足を大きく開いてスタンスをとる。そしてクラブを短くに握って、いつもどおりの振り幅で素振りを行う。練習のときならボールを打ってもいいし、コースの中でなら連続して行う素振りが効果的
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    「右耳の後ろから手元を下ろす」を動画レッスンで見る|7分57秒

    左ワキ腹を開かずインパクトを迎える

    右股関節が入ったトップをつくれたら、左サイドに乗って体の正面でインパクトを迎えたい。そのためには切り返しの間と手元の動きが重要になる

    右股関節が入ったトップをつくれたら、左サイドに乗って体の正面でインパクトを迎えたい。そのためには切り返しの間と手元の動きが重要になる (撮影:米山聡明)

    パワーをため込んだ右股関節が入った深いトップがつくれても、切り返しで打ち急ぐと手だけを使って下ろすことになり、つかまったボールは打てません。切り返しで一瞬の間をつくり、手元を正しい軌道で振り下ろしてください。
    右手で耳たぶをつかんだところよりも、後ろ側から手元を下ろすのが正しい軌道。耳たぶをつかんだところより前から下ろすと、アウトサイドイン軌道になり上体が突っ込みやすく体が開いたインパクトになる

    右手で耳たぶをつかんだところよりも、後ろ側から手元を下ろすのが正しい軌道。耳たぶをつかんだところより前から下ろすと、アウトサイドイン軌道になり上体が突っ込みやすく体が開いたインパクトになる (撮影:米山聡明)

    ダウンスイングで手元は右耳よりも後ろ側から下りてくるのが正しい軌道です。右耳より前から下りてくると、アウトサイドイン軌道になって体が開いたインパクトになります。右耳より後ろ側から下ろすことで、手元が最短距離を下りてきて左ワキ腹が開かずインパクトを迎えることができます。また切り返しでは、一瞬の間をつくることも重要です。トップをつくったら、骨盤を意識して下から動き始めてください。気が急くと、手元から下ろしてインパクトを合わせようとします。すると手元が外回りをして、体が開いてインパクトを迎えることになります。フェースのヒール側に当たりやすく、力のないスライス球が出るので気をつけましょう。
    骨盤を意識して下から動いて切り返したら、右耳よりも後ろから手元を下ろす。手元が最短距離を下りてきて左ワキ腹が開かず、つかまった力強いボールが打てる

    骨盤を意識して下から動いて切り返したら、右耳よりも後ろから手元を下ろす。手元が最短距離を下りてきて左ワキ腹が開かず、つかまった力強いボールが打てる (撮影:米山聡明)

    左ヒザが伸びると上体が起き上がりやすい

    最近、左ヒザを伸ばしてジャンプするようにインパクトを迎える選手を見かけるようになりました。確かに大きなパワーをボールに伝えられるかもしれませんが、体が開いて伸びきってしまったら、手元が浮いてインパクトのタイミングがズレやすくなります。すると方向性を保つことが難しくなるでしょうし、大きな曲がり球となって飛距離もロスしてしまいます。私はインパクトでも左ヒザに余裕を持たせて、伸びきらないようにしています。足裏を粘らせて、圧をかけるように地面をしっかりつかんでスイングしましょう。

    シーズン中でも疲れてくると、私も芯に当たらなくなってきます。ほとんどが手元が外から下りてきて、左ヒザが伸びきり体が開いてインパクトを迎えているからです。そんなときにやっているドリルがあるので紹介しましょう。
    左右の足を大きく開いてスタンスをとる。そしてクラブを短くに握って、いつもどおりの振り幅で素振りを行う。練習のときならボールを打ってもいいし、コースの中でなら連続して行う素振りが効果的

    左右の足を大きく開いてスタンスをとる。そしてクラブを短くに握って、いつもどおりの振り幅で素振りを行う。練習のときならボールを打ってもいいし、コースの中でなら連続して行う素振りが効果的 (撮影:米山聡明)

    左右の足を大きく開きスタンスを広くとったら、腰を低く落として構えてください。クラブはグリップの根元部分を握り、短く持ちます。そしていつもどおりの振り幅で素振りを行ってください。左ヒザが伸びきることがなく、股関節を入れてスイングができるはず。この素振りを数回連続して行うだけで、ヒザが伸びきって体が開くのを矯正することができます。低いポジションで回ることを意識してください。
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    (撮影:米山聡明)
    ■小祝さくら
    こいわい・さくら 1998年4月15日生まれ。北海道北広島市出身。2017年にプロテストに合格し、翌年の18年には賞金ランキング8位でシード権を獲得。19年サマンサタバサガールズコレクション・レディストーナメントで初優勝。飛距離250ヤード超の安定したドライバーショットは、高いフェアウェイキープ率を誇る。コーチは辻村明志。ニトリ所属。

    取材協力・札幌リージェントゴルフ倶楽部トムソンコース 撮影・米山聡明
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    人気女子プロの “ザ・レッスン”

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