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【第5回】柏原明日架の“ザ・レッスン”「3番ウッドが苦手な人は、指4本分短く握ろう」

【第5回】柏原明日架の“ザ・レッスン”「3番ウッドが苦手な人は、指4本分短く握ろう」

ツアー通算2勝を挙げている人気女子プロ、柏原明日架は昨年までバッグの中に3番ウッドを入れていなかった。理由は我々アマチュアと同じ「難しいから」。そんな柏原が今年からキャロウェイ『EPIC MAX』の3番ウッドを投入。バックに入ってはいるものの、失敗を怖れてなかなか出番のない難しいクラブを打ちこなすコツを、柏原に教えてもらおう。 <br><br> 撮影/鈴木祥

配信日時:2021年9月28日 12時00分

ドライバーのイメージで打つなら、ボールは左足カカト前

ドライバーのイメージでレベルブローに払い打つタイプは、ボールを左足カカト前に置く

ドライバーのイメージでレベルブローに払い打つタイプは、ボールを左足カカト前に置く (撮影:鈴木祥)

3番ウッドが苦手な人にまず確かめてほしいのはボールの位置。3番ウッドはドライバーのイメージで打っていますか? それともアイアンのイメージで打っていますか? 私はドライバーのイメージなのでレベルブローに払い打ちたい。だからドライバーと同じように左足カカトの前にボールを置いています。もしドライバーのイメージで打ちたいのにボールが内側にあると、スイングが窮屈になって右プッシュが出やすいんです。

払うのが正しいのか、打ち込むのが正しいのかは身長や手の長さ、握力が関係してくるので、「これが絶対合う」という正解はありません。女性や非力な方には払い打つイメージがいいと思うので、ドライバーと同じ左足カカト前に置いて、ヘッド一個分手前から滑らせていくような感じで打つと成功しやすいです。

アイアンのイメージなら、左足の内側にボールを置く

アイアンのイメージで上からダウンブローに打ち込むタイプは、ボールを左足の内側に置くといい

アイアンのイメージで上からダウンブローに打ち込むタイプは、ボールを左足の内側に置くといい (撮影:鈴木祥)

反対にアイアンと同じイメージで上からダウンブローに打ちたい人は、ボールを左足の内側に置きましょう。イメージすることでスイングもアイアンに寄っていくと思うんです。ドライバーと同じ位置にボールがあるのに、ダウンブローに打つとダフりやすくなる。イメージを頭の中でいったん整理してみると、自分に合ったボール位置が見えてきます。それが3番ウッドを打ちこなすための最初のチェックポイントですね。

始動で左腕を体に近づけると、再現性が上がる

左ワキにグッと力を入れて、左腕を体に近づけることで始動する

左ワキにグッと力を入れて、左腕を体に近づけることで始動する (撮影:鈴木祥)

3番ウッドは地面から打つクラブのなかで一番長いクラブです(2番ウッドを入れている人や直ドラをする人は別ですが)。3番ウッドに限らず、ショットが上手い人ほど体に近いところでクラブが振れています。特に始動で体からクラブが離れてしまうと、長い3番ウッドで再現性を上げていくのは難しいのです。

私はクラブが右足の前を通過する始動の30〜40センチまでは、左腕を体に近づけていく感じで引いています。左ワキにグッと力を入れて締まり方がちょっときつくなるくらい。そうすると体からクラブが離れませんし、再現性のあるスイングにつながっていきます。
左の写真のように手で始動すると、クラブが体から離れていく。左腕を体に近づけて始動することで、クラブが体から離れず再現性が高まる
始動ではヘッドを先行させずに、体の回転が先でヘッドは最後に引きずるイメージで上げる
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左の写真のように手で始動すると、クラブが体から離れていく。左腕を体に近づけて始動することで、クラブが体から離れず再現性が高まる (撮影:鈴木祥)
これを手で上げてしまうと、クラブが体から離れていく。ウェッジなどの短いクラブは打てても、3番ウッドのような長いクラブではミート率が下がってしまいます。始動では体の回転が先行して、ヘッドが遅れてくる感覚を持ちましょう。左腕を体に体の回転を先行させ、ヘッドは一番最後に引きずるように上げてください。

柏原明日架の3番ウッド正面連続写真

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(撮影:鈴木祥)

絶対に失敗したくないときは、指4本分短く握る

指4本分短く握ることでグリップエンドに重さが感じられ、カウンターバランスが利く

指4本分短く握ることでグリップエンドに重さが感じられ、カウンターバランスが利く (撮影:鈴木祥)

ボール位置が適正だとしても3番ウッドは難しいクラブ。私の絶対に失敗したくないときの秘訣は、指4本分短く握ること。左手はグリップの真ん中を握るくらいでもいい。そうするとシャフトをちょっと硬く感じられるので、良い意味で“遊び”がなくなるんです。クラブが変な動きをしないので、ミートしやすくなります。

グリップエンドのギリギリまで長く握ると、ヘッドの遊びがあるから、いろんな軌道で下ろせてしまう。ヘッドが利いて飛距離は出るけどミート率は下がります。短く握るといっても飛距離は5ヤードくらいしか落ちません。それを受け入れて打つことも1つの手だと思いますよ。

短く握るメリットは他にもあります。グリップエンドに重さを感じることができるので、カウンターバランスが利いて振りやすくなるんです。

短く握ることで、下ろす方向が明確になる

余らせたグリップエンドをボールに向かって下ろすと軌道が安定する。長く握ってしまうとクラブが下から入ったり(写真右上)、外から下りてきて(写真右下)ミスを招く

余らせたグリップエンドをボールに向かって下ろすと軌道が安定する。長く握ってしまうとクラブが下から入ったり(写真右上)、外から下りてきて(写真右下)ミスを招く (撮影:鈴木祥)

また、グリップエンドを余らせることによって、ダウンスイングでグリップエンドから下ろす意識がすごく沸きやすい。長く握るとどこに下ろすのかわからなくなるので、ヘッドが下から入ったり、外から入りすぎたりして、ミスの原因に。短く握れば、グリップエンドからボールに向かって刺していくイメージを持ちやすいんです。私の試合の映像を見てもらうとわかりますけど、本当に短く握っていますよ。それでもボールが右に出やすい人は、ダウンスイングでヘソを地面に向けたまま体が伸び上がらないように気を付けてください。

3番ウッドはピンポイントで狙っていくクラブではないので、自分のなかでミスの許容範囲を広くすることで、心の余裕ができると思います。『ここに打ちたい』と思うと、ちょっと動きが小さくなったりとか、体が縮こまったりする。コースを見て『ハザードだけに入れたくない』というように、自分のなかで許容範囲をある程度広くしてあげれば、体も大きく振れると思います。もちろん短く握ることは大事ですけど、スイング自体はしっかり大きく振っていきましょう。

柏原明日架の3番ウッド後方連続写真

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(撮影:鈴木祥)
■柏原明日架
かしわばら・あすか 1996年1月30日生まれ。宮崎県宮崎市出身。14年にプロテスト合格し、翌15年に初シードを獲得した。それから4年後の19年、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で念願のツアー初優勝。同年に2勝目を挙げて賞金ランキング11位と躍進した。171センチの長身を活かしたダイナミックなスイングに加え、パッティングの上手さには定評がある。

■柏原明日架 プロフィール&成績
■柏原明日架 特選フォトギャラリー
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