【第6回】上田桃子の“ザ・レッスン” ピンを狙うライン出しアイアン#1「ボールの近くに立つ」
確実にグリーンをとらえ、ピンそばにボールを運ぶプロたちのアイアンショット。女子ツアーで指折りのショットメーカーである上田桃子は言う。「コースに出れば、アイアンショットは9割以上がライン出しです」と。ということは、グリーンに確実に乗せるアイアンショットが打ちたいならばライン出しショットをマスターするのが近道。バーディチャンスを増やすライン出しショットの打ち方を上田に聞いた。
配信日時:2021年10月11日 03時00分
これ以上は振れなくなると感じるくらい近くに立つ
アイアンのライン出しショットはよく使います。よく使うというより、コースに出たら基本がライン出し。アイアンは遠くに飛ばしたいクラブではありません。狙ったところに確実にボールを運ぶクラブです。アゲインストの風が吹いていたり、打ちたい距離によってはフルショットを打つこともありますが、アイアンショットは9割以上が振り幅を抑えたライン出しです。
まず、グリップを通常よりも指1本ぶんは短く握ってください。そのぶんボールの近くに立つことになります。これ以上近くに立ったらクラブを振れなくなる、と感じるくらい近くに立ってください。コースでは窮屈かなと思うくらい近くに立って、そこから少しだけボールから離れてもいいでしょう。
まず、グリップを通常よりも指1本ぶんは短く握ってください。そのぶんボールの近くに立つことになります。これ以上近くに立ったらクラブを振れなくなる、と感じるくらい近くに立ってください。コースでは窮屈かなと思うくらい近くに立って、そこから少しだけボールから離れてもいいでしょう。
絶対に目線を上げない
とても基本的なことですが、アドレスしたときの目線が大事です。打ち出したい方向のボールの少し先に目印を見つけ、その目印と目標を結んだ線をイメージしましょう。そしてイメージしたそのターゲットラインに目線(左右の目を結んだ線)を合わせます。目線がターゲットラインと合っていないと、体が目標に向かってスクエアに立つことができません。
目線を上げないように注意してください。目線は地面と平行。特に目標を見るときに目線が上がりやすくなるので注意してください。私のようなドローヒッターはヘッドが下から入ってくる傾向があり、目線がそれにつられて上に行きがちです。また、スライサーの方も体が開いて目線が上がりやすくなります。最初にイメージしたターゲットラインを見ることで目線が上に上がるのを防いでください。
手元は返さず体の回転で振る
手元を返してフェースをローテーションさせると余計なスピンが入って曲がり球の原因になるので、体の回転でフェースは自然に返るようにしましょう。ボールの近くに立つのは、フェースのローテーションが入りにくくなる効果があります。ボールから離れて立っていると、横振りになってフェースがローテーションしやすくなるので要注意です。
■上田桃子(右)
うえだ・ももこ 1986年6月15日生まれ、熊本県熊本市出身。2005年プロテスト合格。07年賞金女王獲得。同年ミズノクラシックで優勝を遂げ、米ツアーの出場権を獲得。08年から主戦場を米ツアーに移す。14年から日本ツアーに復帰。アイアンの分厚いインパクトは男子プロも顔負けで、女子ツアーきってのショットメーカーである。ZOZO所属。
■辻村明志
つじむら・はるゆき 1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後は上田桃子、小祝さくら、山村彩恵、松森彩夏らを指導。
取材協力・丸山ゴルフセンター(千葉県) 撮影・米山聡明
うえだ・ももこ 1986年6月15日生まれ、熊本県熊本市出身。2005年プロテスト合格。07年賞金女王獲得。同年ミズノクラシックで優勝を遂げ、米ツアーの出場権を獲得。08年から主戦場を米ツアーに移す。14年から日本ツアーに復帰。アイアンの分厚いインパクトは男子プロも顔負けで、女子ツアーきってのショットメーカーである。ZOZO所属。
■辻村明志
つじむら・はるゆき 1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後は上田桃子、小祝さくら、山村彩恵、松森彩夏らを指導。
取材協力・丸山ゴルフセンター(千葉県) 撮影・米山聡明
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